茨戸川 ― 2018/06/21 11:38
茨戸川は石狩川の蛇行部を直線で繋いだためにできた「三日月湖」です.
写真1 「茨戸川」と札幌西部山地
正面は雲に頭を隠した手稲山で,右端に春香山,左端に藻岩山が見えます.左手に見える川は,本来の茨戸川上流の蛇行部を当別捷水路で結んだ名残の「三日月湖」(ここでは「茨戸川」と記します)です.
写真2 「茨戸川」とポプラ並木
「茨戸川」の向こうに見える林の上に,石狩街道(国道231号)沿いのポプラが頭を見せています.
写真3 馬の放牧
「茨戸川」に囲まれた低地に馬が放牧されています.
写真4 水路
本物の茨戸川とその上流の「茨戸川」を結ぶ水路です.
国道337号・札幌大橋のすぐ下流から石狩川の水を「茨戸川」に引き込めるようになっていて,この水路を通して茨戸川と繋がっています.
本の紹介:歴史的大規模土砂災害地点を歩く ― 2018/06/24 16:18
井上公夫,歴史的大規模土砂災害地点を歩く.丸源書店,2018年6月.
地理院地図で北小谷(きた・おたり)付近の姫川河床を見ると異様な平地が広がっています.これは,1502年の越後南西部地震によって下流右岸にある真那板山が崩壊して天然ダムが形成された名残だそうです.
さらに,この平地の上流末端付近左岸には浦川があり,その源頭部に稗田山の大崩壊地があります.
大規模な土砂移動が,地形をつくっていることが実感できます.
この本では,井上氏が文献調査を行い現地踏査を行った大規模土砂災害地点が30箇所紹介されています.
図と写真はカラーで,2万5千分の1地形図で場所を示しているので,この本を持って現地を歩くことも出来ます.
値段が6,000円(税別)と,ちょっと高いですが,内容は十分に値するものとなっています.
なお,「いさぼうネット」( https://isabou.net )の「大規模土砂災害地点を歩く」の「新刊案内」のサイトに行くと著者割引で購入できます.