札幌の小林峠から定山渓・小樽の朝里へ2017/04/02 16:47

 2017年4月1日(土)は,朝のうちは快晴でした。ドライブに出かけました。

 小林峠の下を貫く「盤渓北ノ沢トンネル」を通りました。このトンネルは盤渓側でヒ素を含む黒色泥岩に遭遇しました。この掘削ズリを処理するために本線トンネルから大断面の枝トンネルを掘りズリを埋めました。
 現在,峠道も通れますが,5箇所のヘアピン状のカーブがある峠道に比べるとあっけないほど簡単に抜けることができます。


盤渓側坑口
写真1 盤渓北ノ沢トンネルの盤渓側坑口
 この坑口付近は,山麓緩斜面状の地形が拡がっています。左の木の枝の向こうは藻岩山です。


北ノ沢側坑口
写真2 盤渓北ノ沢トンネルの北ノ沢側坑口
 こちら側の坑口も緩斜面の下にあります。北ノ沢側から入ると一度下がって上って行くという縦断勾配になっています。トンネル覆工はきれいに仕上がっています。トンネルは2017年2月3日に開通しました。

 定山渓から小樽に抜ける道道1号小樽定山渓線を行きました。小樽内川をせき止めたさっぽろ湖(定山渓ダムのダム湖)の駐車場から小天狗岳と定山渓天狗岳(定天)が見えます。この山は,地理院地図では天狗山となっていますが,登山案内の本では定山渓天狗岳です。その山容から,天狗岳が妥当と思います。「岳」の字義は,「山の上に山が重なってそびえている様を示した古字」(角川 漢和中辞典)とされています。


小天狗岳
写真3 さっぽろ湖の駐車場から見た小天狗岳
 右側が頂上ですが,葉っぱのない時期に見ると非常に不安定な岩塊であるのが分かります。登山口は定山渓ダムの下の広場(下流園地)にあります。


定山渓天狗岳
写真4 定山渓天狗岳
 三つの峰が連なっています。一番左の三角の山が定山渓天狗岳です。一見,貫入岩でできているように見えますが,見事な水中火山岩です。


定山渓天狗岳西岩壁
写真5 定山渓天狗岳の頂上西側の大岩壁
 ほとんどすべて,水中火山岩と火砕岩で出来ていて水中火山弾も含まれています。(2011年7月21日撮影)


毛無山
写真6 道道小樽定山渓線の冬陽橋(とうよう・きょう)から北西を見る
 朝里峠をトンネルで抜け小樽市に入ると朝里川の谷の向こうに小樽の毛無山から続く尾根が望めます。標高750mほどの見事な平坦面を作っています。手前右の山は朝里川上流右岸の天狗岳です。この北西斜面は幅400m,奥行き800mほどの地すべりで,その末端をヘアピンカーブを繰り返しながら小樽定山渓線が通っています。


高速道路
写真7 望洋台大橋の少し山側の駐車場から南東を見る
 手前は工事中の北海道横断自動車道の橋です。その向こうに屏風岳と天狗岳が見えます。将来,この橋と交差して北海道新幹線の橋が出来る予定になっています。


宮島沼周辺2017/03/26 21:58

 今日は気持ちよく晴れて暖かく,風もありませんでした。午後から美唄市の宮島沼へ行ってみました。
 石狩川左岸(東側)にある「おむすび型」の沼で,ラムサール条約湿地,国指定鳥獣保護区となっていて,環境省の宮島沼水鳥・湿地センターがあります。

 沼には,まだ氷が張っていて鳥はいませんでした。周辺の田んぼは,雪が溶けているところがあり,そこで餌をあさっているようです。宮島沼は石狩川と旧美唄川に挟まれていて,周囲には親子沼,手形沼,三角沼などの沼がありますが,いずれも三日月湖ではなく,旧河道に出来た沼とは違う印象を受けます。
 かつての湿原の名残の「後背湖沼」とされています(北海道開発局 石狩川啓発建設部,2007,石狩川下流自然再生計画書)。


宮島沼
写真1 2017年3月26日の宮島沼
 まだ水面はほとんど見えていなくて鳥の姿はありません。向こうの山は増毛山地の南部です。
 2007年調査では,沼の最大水深は55cm,水面の面積は25haとされています。この付近の開拓が始まった当時は,水は涌き水で飲料水としても利用されていたと言います(現地説明版による)。


マガン
写真2 沼の周辺を飛ぶマガン
 周辺の沼や雪の消えた水田で休んだり餌をついばんだりしているようです。幾つもの群れが飛んでいます。


マガンの群れ
写真3 雪の融けた水田で餌をついばむマガン
 この付近にかなりの数のマガンが集まってきています。黒っぽいマガンのほかに白い鳥がいます。


ピンネシリ
写真4 増毛山地南部
 石狩川に架かる「たっぷ大橋」から見た神居尻山(左)とピンネシリ(右)で,手前は石狩川の高水敷です。この付近は石狩川を埋め立てて,幾つかの捷水路が造られています。


大涌谷2017/02/20 21:03

 箱根火山は2017年1月現在,「噴火警戒レベル1」である。大涌谷周辺の想定火口域では,噴気や火山ガスに注意が必要である。( 箱根火山の火山活動解説資料。平成29年1月。気象庁地震火山部 )

 2017年2月8日(水)に家族と箱根に行った。須雲川沿いの箱根新道を行き,元箱根の海賊船乗り場へ着いた。冬の普通の日とあって全く渋滞することはなかった。
 今年の春節は,1月27日から2月2日の7日間だそうで,すでに時期は過ぎていたが,中国からの観光客が多かった。

 元箱根から桃源台へ海賊船に乗って行った。天気が良く山々がよく見えた。
 桃源台から箱根ロープウェイで大涌谷へ。現在,大涌谷と早雲山の間のロープウェイは休止している。同じコースを小田原に戻った。


芦ノ湖
写真1 箱根ロープウェイと芦ノ湖


冠ヶ岳
写真2 ロープウェイから見た冠ヶ岳と大涌谷


大涌谷
写真3 大涌谷


元箱根
写真4 海賊船から見た元箱根
 背後の山は上二子山(左)と下二子山。


明神ヶ岳2017/02/20 17:47

 箱根火山外輪山の北東に明神ヶ岳がある。カルデラ形成前・外輪山形成期の溶岩で構成されていて,溶岩は四つに分けられている。初期はデイサイト質で,その後,安山岩質に変わり,山頂付近を構成するもっとも新しい溶岩は玄武岩質である。この火山体の溶岩は,北東に流れ南足柄市の標高100m付近までを覆っている。

 2017年2月10日(金),大山などは雪ですっかり白くなっていたが,行けるところまで行こうと出かけた。最初の目論見は,大雄山線の大雄山駅(すぐ隣のバスの停留所名は「関本」)からバスで地蔵堂まで行き,金時山へ登るつもりであった。しかし,大雄山駅に着いた時は,地蔵堂行きのバスは出た後で,1時間以上待たないと次のバスがない。そこで,バスが割合頻繁に出ている「道了尊」行きに乗ることにした。

 大雄山線というのは,「大雄山最乗寺」への参拝客を運ぶための鉄道として始まったようである。最乗寺は,1394(慶永元)年3月に建立されたという(http://www.daiyuuzan.or.jp/index.html)。
 1392年に南北朝が合体した直後で,後小松天皇の時代ということになる。道了尊というのは,最乗寺の守護で修験道満位の行者・相模房道了尊者のことである。道了大薩埵(どうりょう・だいさった:薩埵というのは菩薩のこと)とも呼ばれている。

 バスは,大雄山駅(関本)から南東に向かい狩川を渡ってしばらく行くと,いきなり山の中へ入っていく。ヘアピンカーブのある杉林の中の道を登っていく。大雄山茶屋天んぐ本店を過ぎたところから,遊歩道があるらしい。終点の「道了尊」停留所は杉林の中である。


最乗寺
写真1 登山道入口付近から見た最乗寺
 杉の大木の間にお寺の建物が散在している。天狗が出そうな雰囲気である。


明神ヶ岳溶岩
写真2 明神ヶ岳溶岩
 登山道の標高400m付近,林道に交差する手前に露出する明神ヶ岳溶岩グループ(Mj2)の安山岩露頭である。


変質した明神ヶ岳溶岩
写真3 明神ヶ岳溶岩
 標高410m付近,林道黄砂直前の安山岩露頭である。変質している。


見晴小屋
写真4 明神ヶ岳見晴小屋
 登山道が横断する上の林道の少し上にある小屋である。標高660mである。この付近から雪が一面に積もっている。


明神ヶ岳山頂溶岩
写真5 標高790m付近の岩塊
 この付近の尾根には明神ヶ岳山頂溶岩グループ(Mj4:玄武岩質)が分布しているとされている。


明神ヶ岳山頂溶岩
写真6 明神ヶ岳山頂溶岩グループの顔つき
 斜長石の斑晶の目立つ安山岩である。登山道の標高810m付近である。


標高810m
写真7 標高810m付近からの眺め
 酒勾川と小田原市街,不動山・曽我山の向こうに相模湾。


標高880n
写真8 標高880m付近から上を見る
 雪がくるぶしまであり,足下がかなり滑る。時間も午後1時を過ぎたので下ることにした。この尾根は,明神ヶ岳山頂溶岩グループの流走面のようである。この付近の尾根の平均傾斜は12°である。この直線の登山道は,昔,木材を出した索道跡のようである。


碧落門
写真9 碧落門を見上げる
 二つある本堂に向かう門のうち,山側の碧落門を見上げる。「碧落」というのは「青い空」のこと。


真鶴半島2017/02/19 16:07

 真鶴半島は箱根火山の南東にあり,相模湾に角のように突き出ている。半島根元のJR東海道線・真鶴駅から先端の真鶴岬まで,直線距離で3kmである。先端の真鶴岬の先に三ツ岩があり,条件が良ければ歩いて行けるという。

 半島を構成する地質は,箱根火山のカルデラ形成期(22万年前〜13万年前)の噴出物である真鶴溶岩グループの安山岩質溶岩ドーム,火砕丘堆積物とされている。JR真鶴駅から真鶴漁港の北にかけては白磯溶岩グループ,岩漁港の北側には岩溶岩グループが分布している(日本地質学会国立公園地質リーフレット編集委員会,2007,1.箱根火山.日本地質学会)。

 真鶴半島は,北西−南東に並んだ単成火山の集合体と考えられている。

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 余談であるが,箱根火山の基盤岩は,南側の伊豆弧の地層と北側の本州弧の地層に分けられる。

伊豆孤の地層
 湯ヶ島層群:1,000万年前の地層で火砕岩、溶岩、貫入岩からなり変質作用を受けている。真鶴半島の南の藤木川流域に,やや広く分布している。
 早川凝灰角礫岩:400万年前〜300万年前の地層で,伊豆弧の海底に堆積した海底土石流堆積物である。国道1号の箱根湯本から宮ノ下の崖で見ることができる。
 須雲川安山岩類:安山岩質凝灰角礫岩,火山角礫岩,溶岩からなる。箱根湯本から畑宿にかけての須雲川や湯本温泉のホテル天成閣の玉簾ノ滝の下半分がこの地層である。

本州孤の地層
足柄層群:伊豆孤と本州孤の間のトラフ堆積物で,200万年前〜100万年前に形成された。箱根カルデラの北の内川より北に広く分布している。地蔵堂から足柄峠へ登る道路の金時山溶岩(玄武岩質)の下に見られる。
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岩溶岩
写真1 岩海水浴場北側の岩溶岩グループ
 安山岩溶岩の末端を見ているのかもしれない。橋は真鶴道路の岩大橋である。


真鶴溶岩
写真2 琴ヶ浜南の真鶴溶岩グループ
 安山岩であるが細かい流理が発達している。赤褐色の自破砕部を挟んでいる。


クスの大木
写真3 クスの大木
 先端の真鶴岬に向かう道路脇に生えているクスの大木である。江戸時代に小田原藩が松苗を15万本植林したと言われ,その後,皇室御用林となったため大きな木が残った。


三ツ岩
写真4 三ツ岩
 右の二つが少し重なっているが,三つの岩の峰がある。
 ここからは,三浦半島,房総半島,大島,利島,新島,初島,神津島,伊豆半島の小室山,大室山が見える。条件が良ければ三宅島も見えると言う。


番場浦の安山岩
写真5 番場浦の岩溶岩グループの安山岩
 これも流理がはっきりしている。しかも直立している。岬の南の番場浦まで,海岸沿いに遊歩道がついている。


お林展望台
写真6 お林展望公園の満開の寒桜(多分)



モエレ山2017/01/06 20:35

 この冬初めてモエレ沼公園へ行きました.家から雪道を50分歩いて,膝下までの雪の中をモエレ山の頂上まで登り,下りはガラスのピラミッドを見ながら尻すべりで降りてきました.

 その後は,ガラスのピラミッドで昼寝.まだ冬休みなので小学生で賑やかでしたが,二階はほとんど人が来なくて,ぐっすり寝てしまいました.

 家に着いた頃には,日が暮れかかっていました.


モエレ山頂上から
写真1 モエレ山頂上から北東を見る
 当別町の伊達山(標高101m)の傾いた斜面が見えます.手前の三角の白い山は公園の中のプレイマウンテンです.


ガラスのピラミッド
写真2 ガラスのピラミッド
 2階にあるベンチから真上を見上げたものです.左端がてっぺんです.


モエレ山
写真3 南西から見たモエレ山
 標高は61.7mで三角点があります.道路の突き当たりに2本の街灯があり,その間にあるちょっと背の低いポールはGPSです.こちら側の斜面は,山を施工している最中に山体崩壊を起こしました.


白根火山の殺生河原2016/10/04 19:57

 2016年9月14日に,地質学会の巡検で殺生河原(せっしょう・がわら)を見学した.

 前日は,草津白根の国立大学共同利用施設・草津セミナーハウスに泊まった.狭いながらも強烈な酸性の温泉で疲れをとり,夜のセミナーと飲み会を楽しんだ.

 白根火山を横断する国道292号は,渋峠を経て長野県の中野へと通じている.
 峠を越えた長野県側の蓮池から発哺(ほっぽ)温泉に行く県道のトンネル調査を行ったことがある.現在の志賀3号トンネルである.調査は真冬にかかり,猛烈な量の雪と寒さと闘いながらの作業であった.天気の良い日には,ボーリング座のすぐ脇をスキーヤーが滑っていくという環境であった.
 トンネル工事では,2回の異常出水に見舞われた.さすが温泉地域で,2回目は強烈な酸性水が吹き出して沢が茶色に変色した.幸い,溜まり水であったようで急激に湧水量は減った.
 このトンネルは,さらに供用後に路盤に段差ができる変状が発生し,インバートを増設した.幸い,旧道が通れたので迂回路は確保できた.

 14日の朝,草津セミナーハウスを出発し,白根火山ロープウェイの山麓駅から歩いて殺生河原を見学した.あいにく霧がかかり視界は良くなく雨が降り始めた.東京工業大学・火山流体研究センターの方がガス検知器を持って同行してくれた.
 国道292号のすぐ脇に昇華硫黄の結晶の着いた噴気孔があり,硫化水素の臭いが鼻を突く.なかなかの迫力である.

 東京工業大学の火山流体研究センターでは,「草津白根火山の巡検案内書」という立派な冊子をつくっている.
 それによると,殺生河原付近を境にして,北西に草津白根火山・中期の青葉溶岩(30万年前)が分布し,南東には新期の殺生溶岩(3千年前)が分布してる.殺生溶岩は,溶岩堤や溶岩じわなどの溶岩の構造がよく残っている.

 噴気帯付近は,クリストバライト+非晶質石英+硫黄だけからなる珪化帯を形成している.周辺部では明ばんや硫化鉄なども産出するという.青葉溶岩の上に載っているローム層も変質していて,粘土化した部分ではカオリナイトが産出するという.


殺生河原の噴気孔
図1 殺生河原の噴気孔
 北東から南西に延びる殺生河原に沿って噴気孔が並んでいる.黄色く見えているのが自然硫黄の結晶である.常に硫化水素の臭いが漂っている.


溶岩のシワ
図2 殺生河原の南西に見られる殺生溶岩のシワ
 植生のある場所に幾つか見られる高まりが溶岩のシワである.この上の方に本白根山の火口の一つである鏡池がある.


自然硫黄
図3 噴気孔の自然硫黄
 見事な黄色をしている.


青葉溶岩
図4 殺生河原北側の青葉溶岩とその上のローム層
 中央の黒い岩石が青葉溶岩で,その上にローム層などが載っている.ローム層も変質を受け色が変わっているところがある.手前の灰色の部分は青葉溶岩が変質したものである.


羊蹄山喜茂別コース2016/09/03 11:57

 一度,羊蹄山に登りたくて,思い切って出かけました.

 迷走した台風10号が去ったあとの台風一過の天気を狙ったのですが,暑さが厳しくて標高1,260m付近で引き返してきました.
 足の付け根付近が痙り始めたので,帰りのことを考えるととても無理と考えました.まだ,樹林帯を抜けない高さで,見晴らしもほとんどなく残念でした.
 塩熱タブレットやジェルの補助食品を持ち,水は3.5リットル持って行ったのですがダメでした.

 おそらく,羊蹄山のどのコースもそうだと思いますが,とにかく登りが延々と続きます.喜茂別コースでは,標高1,200mを越えても樹林で風があまり通りません.
 12時半には登山口に戻ってきましたが,パンツ,シャツはもちろんズボンまで汗でびしょ濡れでした.

 すこし涼しくなったらもう一度,登ってみようと思っています.やっぱり,羊蹄山自然公園から登る真狩コースが良いかなと思っています.

 なお,松浦武四郎の「後方羊蹄日誌」では,1858(安政五)年3月18日(二月四日)に羊蹄山に登ったと書かれていますが,これは武四郎の創作だと考えるのが妥当なようです(例えば,増田 宏,松浦武四郎他登った北海道の山.桐生山野研究会.
<http://akanekopn.web.fc2.com/yama/sanyaken/sanyaken81.html>).

 帰りは,まず,ふきだし湧水に寄って3.5リットルの水を汲み,倶知安から赤井川を経て小樽に抜ける国道393号を通りました.

 ツールド北海道の第2ステージのレースとぶつかって,赤井川の道の駅で1時間ほど待ってレースを見ました.先頭集団の速さと最後尾の集団の走りが対照的でした.それと,支援の車の多いことにもびっくりしました.

 距離が長い分,マラソンなどよりも交通規制が大変で,赤井川の道の駅の交差点には,警官3人と警備会社の警備員3人が張り付いていました.選手達が到着する前に信号を全部赤にして,警官が交通整理にあたっていました.


札幌岳
1.朝の札幌岳
 家を5時に出たので,中山峠は6時頃通過しました.中山峠の手前の駐車帯から見た札幌岳です.谷には霧は出ています.


羊蹄山とニセコアンヌプリ
2.羊蹄山
 中山峠の札幌行き駐車場から見た羊蹄山です.中腹に雲がかかっていますが,頂上は快晴です.右はニセコアンヌプリです.


山麓の緩斜面
3.山麓の緩斜面(1)
 登山ポスト(標高350m付近)から作業用林道と分かれる登山歩道入口付近までの緩斜面は平均傾斜は6度です.


土石流堆積物
4.山麓の緩斜面(2)
 山麓の緩斜面の表面には最大径2mほどの転石が見られ,土石流堆積物と考えられます.


頂上は見えない
5.頂上は見えない
 つづら折りになっている林道の標高480m付近から雲に隠れた頂上を見たところです.


火砕物
6.登山道対岸の火砕物
 対岸の崖は火砕岩が厚く堆積しているように見えます.沢による浸食で急な斜面となっていて,なだれ発生斜面でしょう.斜面に樹林がほとんど着いていません.「留寿都図幅」では,羊蹄火山噴出物・本体火山噴出物のもっとも新たらしい破砕的抛出物(火山岩塊・火山弾・火山灰・浮石・スコリア)としています.


輝石安山岩
7.安山岩の転石
 標高950m付近の新鮮な輝石安山岩の転石です.この付近までの登山道に露頭はありません.所々に安山岩の転石がある程度です.


京極市街
8.京極市街の一部
 標高1,025m付近から京極市街が少し見えます.この付近は,手前に見えるようなダケカンバの大木が目立ちます.登山道からの見通しはほとんどなく,風もあまり通らないのでやたら汗が出ます.


東から見た羊蹄山
9.東から見た羊蹄山
 ふきだし湧水へ向かう道道97号豊浦京極線から見た羊蹄山です.山麓中央の盛り上がった地形は,喜茂別コース対岸の尾根の末端で,「留寿都図幅」では羊蹄火山噴出物・第1期溶岩としています.江草ほか(2003)では,新羊蹄火山の溶岩としているものに相当すると思います.


ふきだし湧水
10.ふきだし湧水
 いつ見ても豪快な湧水です.湧水量は1日8万トンで水温は6.5度だそうです.咽に滲みる冷たさです.


ツールド北海道
11.ツールド北海道
 これは第二集団です.トップは一人で逃げていきました.この交差点を写真の右の方に曲がって,樺立(かばたて)トンネルを抜けて倶知安盆地に入っていきます.

びえいヘルシーマラソン20162016/06/13 15:35

 今年もクォーターに出ました。クォーターというのはフルマラソン(42.195km)の4分の1の距離ですから,10.54875kmと言うことになります。

 前の日の午後2時頃,札幌を出発しました。泊まるところは美瑛町ルベシベのペンションジャガタラです。
 今年は岩見沢から桂沢湖を通り,途中から道道135号美唄富良野線で富良野に抜けるルートを取りました。大半が山の中で信号がなく快調に運転できます。緑がきれいです。


三段滝
写真1 国道452号沿いにある三段滝
 滝は芦別川本流にかかっています。この付近は白亜紀の上部蝦夷層群が広く分布しています。三段滝はそのうちの砂岩層が形成している滝で,地層の走向は北北西−南南東で上流に20°ほどで傾斜しています。


マムシ注意
写真2 「マムシ注意」の表示
 この滝の下流2.3kmの所にマムシ沢という沢があります。三段滝の遊歩道にはいたるところに「マムシ注意」の黄色い表示があります。写真付きです。


空知川パークゴルフ場
写真3 富良野市清水山の空知川パークゴルフ場
 滝里ダムができて国道38号のルートが変わり,町道になった先にパークゴルフ場があります。まだ花が開いていませんが,ユウリンタンポポ(別名エフデギクまたはロスケタンポポ)の群落です。


十勝連峰
写真4 富良野市ぶどう果汁工場付近から見た十勝連峰
 雪が残っているし雲もかかっているので分かりにくいですが,中央やや奥で山腹から噴煙を上げているのが十勝岳です。右の一番高い三角の山頂は,多分,富良野岳でしょう。
 

大雪連峰
写真5 美瑛町ルベシベのペンションジャガタラ前から見た大雪山
 右の一番高い山が旭岳です。山腹が大きくえぐれています。
 このペンションは,実に眺めよいところにあります。十勝連峰がほぼすべて見え,トムラウシ山の独特の山容,そして大雪連峰までが見えます。宿の前の道路を少し南に歩くと芦別岳が見えます。


夕景
写真6 ペンション裏庭の夕日
 きれいな夕焼けは見れませんでしたが,柔らかな空気の夕方でした。

 翌朝,美瑛町付近は濃い霧に包まれました。日が昇ると霧は晴れて,雲はあるけど良い天気になりました。風が涼しく気持ちよい天気です。
 朝7時に朝食を取り8時前に会場へ向かいました。この会場は駐車場が広くて車を駐めるのに苦労しないのが良いです。
 霧は晴れ暑い日差しになりました。タイムは1時間15分。去年より大分落ちましたが,それなりに楽しく走れました。練習不足です。

 帰りは温泉を探して,まず天人峡温泉に行ってみました。寂れていて温泉につかる気分にならなかったので,旭岳温泉に向かいました。旭岳ビジターセンターの向かいにあるホテルベアモンテで湯につかりました。男湯は完全貸し切り状態で,出るまで私一人でした。無色透明味無しのきれいな湯でした。


旭岳
写真7 旭岳
 旭岳ロープウェイ駅まで行ってしまうと,姿見の池などがある高まりで山の上半分しか見えなくなります。これは,駒止滝付近の道路から撮影したものです。
 旭岳は3万年前に大爆発を起こした御鉢平カルデラの西南西にあり,1万年前〜2万年前に活動を開始し,二千年以上前に山体崩壊を起こし岩屑なだれが発生しました。崩壊源が山体を大きく抉っている地獄谷で,岩屑なだれ堆積物は姿見の池や夫婦池などの地形をつくり,末端は旭岳温泉付近まで達しているとされています。


渡島半島西海岸を北上する2016/06/11 09:00

 2016年6月6日,天気が良かったので乙部町から渡島半島の日本海沿岸を岩内まで北上した。


鮪ノ岬
写真1 鮪ノ岬
 鮪ノ岬の安山岩の柱状節理は,鮪ノ岬トンネルの北側坑口を出たところに説明版があり有名である。
 この写真は,トンネルの南側から見た鮪ノ岬である。植生が着いていない崖の下の部分は,柱状節理が消えてブロック状の節理になっている。溶岩の下底付近の状態を見ることができる。


宮野海岸
写真2 せたな町大成区宮野の海岸
 1993年7月の北海道南西沖地震では,この海岸も大きな被害を受けた。1995年頃,「道の駅てっくいランド大成」のすぐ北にある開真寺の前の道路脇で津波堆積物のトレンチ調査を行った。臼別川を津波が400m程遡上し津波堆積物を残した。
 国道229号は,ここで山の中へ入っていく。私が最初にこの付近に来た時は,海岸沿いの道道北檜山大成線は,南は大成区太田まで,北は北檜山区鵜泊までであったと思う。
 その昔,太田の先で道路の地質調査を行ったが,その区間は太田トンネルで完全に回避されている。豊浜トンネルの岩盤崩落が影響している。


奥尻島
写真3 大成区富磯付近から見た奥尻島
 この平べったい形が奥尻である。1993年の北海道南西沖地震のときは,道道奥尻島線の道路点検を行った。雨で崩れた場合と違って岩塊がごろごろしていて不安定な崩壊堆積物の斜面ができていた。崖の上の方の岩盤には,上に行くほど開口しているズグソークラックが入っていた。待受擁壁は,5mくらいの大きさの岩塊で押し抜き破壊していた。


太田
写真4 太田神社から見た太田の集落と尾花岬
 太田集落の北の崖は白亜紀の花崗閃緑岩である。中央の緩斜面の下に海に面して太田集落がある。北海道南西沖地震の津波では8名の方が亡くなっている。
 なお,尾花岬はかつては「尾花ノ岬」と書いて「おばなのさき」と呼んでいた(北海道地名誌,1975)。


花崗閃緑岩
写真5 太田神社の花崗閃緑岩
 帆越山トンネルの北出口に海沿いの旧道がある。そこに太田神社があり,花崗閃緑岩の露頭がある。太田神社と言えば,太田山(標高485m)の崖の洞窟の本殿が有名である。海岸の太田神社から辛うじて本殿の洞窟が見える。


鵜泊のホルンフェルス
写真6 鵜泊漁港のホルンフェルス
 手前の岩山が「気持ち悪いほど縞々」のホルンフェルスの露頭である。もともとの岩石はチャートとその間に挟まれる泥岩とされている。


鷹の巣トンネル
写真7 鷹の巣トンネル南坑口
 鷹の巣トンネルは落石対策が大々的に行われた。特に,南坑口は不安定な部分を除去し坑口を前に出している。


刀掛岩
写真8 刀掛岩
 一気に飛んで岩内町雷電岬の刀掛岩である。刀掛トンネルを出て次のカスベトンネルに入る手前に展望できる場所がある。すぐ南のセバチ鼻を抜いている磯谷トンネルは旧期ニセコ火山群のセバチ鼻溶岩の分布域であるが,刀掛トンネルは,より古い鮮新世の火山角礫岩・水冷破砕岩や輝石安山岩溶岩の中を通過している。


雷電トンネル南坑口
写真9 雷電トンネル南坑口
 刀掛岩と同じ地層であるが,見えているのはほとんどが溶岩である。崖の高さは500mほどある。

 日も暮れかかり雲も出てきたので小樽経由で札幌に戻った。楽しいドライブであった。