初秋のモエレ沼公園2023/09/27 15:51

 2023年9月24日(日)午後、あまりに天気が良いので自転車でモエレ沼公園へ行ってきました。



さとらんど
写真1 収穫祭で大賑わいのサッポロさとらんど
 札幌市の北東にあるモエレ沼公園は、「さとらんど」と道路を隔ててほぼ繋がっています。週末の収穫祭で大賑わいです。




モエレ山
写真2 モエレ山の南西斜面




札幌西部山地
写真3 モエレ山から札幌西部山地
 一番右の二つの山が宇和尻山と春香山、中央が手稲山、一番左が神威岳です。



夕張岳
真4 モエレ山の山頂から夕張山地
 右に夕張岳、左に芦別岳です。




増毛山地
写真5 増毛山地南部
 右から隈根尻山、待根山、ピンネシリで、神威尻山がちょっと顔を見せています。




ガラスのピラミッド
写真6 ガラスのピラミッドとモエレ沼
 沼にはヒシがびっしりと生えています。フナが、かなりいるようでコイもいるようです。ヨシが黄色くなり始めています。




モエレ沼のヒシ
写真7 モエレ沼とガラスのピラミッドとモエレ山と手稲山
 秋の気配が濃厚です。


本の紹介:言語の本質2023/09/28 09:18

言語の本質

 今井むつみ・秋田喜美、言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか。中公新書、20235月初版、202363版。

 

 いくつかのキーワードがあります。

 

 まず、記号接地です。赤ちゃんが憶える「少なくとも最初のことばの一群は、身体に「接地」していなければならない」ということです。人間のあらゆる感覚を通してことばが何を意味しているかをつかむことが必要だということだと思います。

 

 次に、言語の本質を考える鍵となるのは、「オノマトペ」(onomatopee:フランス語)です。「げらげら」とか「もぐもぐ」とかという、ことばです。辞書では擬声語および擬態語と説明されていますが、ことばの発達の上では実はもっと重要な働きをしています。

 

 さらに、アブダクション推論です。観察データを説明するための仮説を形成する推論のことです。アブダクション推論では間違いが起きます。この本で例として挙げられている一つは「イチゴのしょうゆ」(練乳のこと)です。

 

 すでに得た知識をもとに推論をして知識を更新するサイクルをブートストラッピング・サイクルと言います。「自らの力で、自身をよりよくする」という比喩から言語習得分野の学術用語になりました。このサイクルでは「すべての単語、すべての概念が直接に身体に接地していなくても、最初の端緒となる知識が接地されていれば、その知識を雪だるま式に増やしていくことができる」のです。

 

 この本の著者は二人ですが、各章を分担して執筆するのではなく、全編を一緒に執筆しています。分かりやすい内容になっている一因だと思います。

 新書ですが、非常に深い内容を含んだ本です。ことばに関心を持つ多くの人に読んで欲しいです。

 

 アブダクションについては、YouTubeで< ゆる言語学ラジオ 今井むつみ >と検索すると、この本の著者の一人である今井むつみ氏の話を聞くことができます。