放射能測定結果2018/01/18 14:42

2014年4月から測定している放射線量ですが,累積放射線量のグラフを見ると大きく三つの段階に分けられます.以下の数字は図1の累積曲線から読み取ったものです.


放射能線量累積曲線

図1 累積放射線量

測定開始から2018年1月15日までの平均は0.08μSv/hです.しかし,明らかに1080日目(2017年5月9日)から急上昇していて1130日目(2017年7月5日)以降,以前より大きな傾斜で増加しています.


1)2014年4月25日から2017年5月9日頃までは安定していて0.06μSv/hでした.ほぼ直線的に増加しています.


2)2017年5月9日頃から同6月28日頃まで急激に増加して,0.28μSv/hとなりました.

この急増した期間でも波があり,特に6月16日から6月28日の間は0.55μSv/hでした.これは,年間約5mSvになります.


3)同7月5日頃から安定して2018年1月15日まで0.10μSv/hとなっています.去年の5月以前に比べて1.7倍ほどの高い増加率で安定しています.


急上昇の原因は全く分かりませんが,急上昇した後,2017年7月頃から以前に比べて高い値で直線的に推移しているのは間違いないところです.

このまま推移した場合,年間の累積放射線量は0.88mSvですので,まあ健康には影響ないとは思います.しかし,明らかに,以前に比べると放射線量が高くなっているので今後も注意が必要と思っています.

何せ,鼻血が止まらなくて恐怖に陥った経験がありますから.幸い,あの後,鼻血が止まらず困ったということは起きていません.

( http://geocivil.asablo.jp/blog/2014/05/14/7310361 を見て下さい )



今日もモエレ沼公園でクロスカントリー・スキー2018/01/19 16:59

今日の札幌は,曇っているような,多少日が射しているような天気でした.風が少し強くて,歩くスキーのトレースは,飛んできた雪で消えている所がありました.夕べ,少し雪が降ったのでコースは抑えが効いて滑りやすかったです.


金曜日の日中ですので,あまり人はいませんでした.小学生が少々と中国語を話す人たちがソリを借りて遊んでいました.


午前11時ころ家を出て午後3時過ぎに帰ってきました.



空模様

写真1 こんな感じの天気

新雪が積もって真っ白な世界になりました.


プレイマウンテン

写真2 プレイマウンテン

南東側になるこちらの斜面は雪がついていますが,反対側は雪が風で飛ばされて地肌が出ています.手稲山は雪雲の中です.


モエレ山

写真3 モエレ山

そりあそびエリアです.元気な子供たちが多いみたいで,結構高い所から滑っているようです.


ガラスのピラミッド

写真4 ガラスのピラミッドの天井

暖かいです.シャツ一枚で少しも寒くありません.声が反射するので人が多いと結構うるさいですが,昼飯を食べたあと昼寝をしてきました.


クロカンコース図

図1 モエレ沼公園のクロカンスキーコース

(2018 モエレ沼公園 冬の公園ガイド より)

公園東口から入って水郷東大橋を渡ると右手にガラスのピラミッドがあります.ここで歩くスキーを借りることが出来ます.スケーティング用スキーの貸し出しはありません.

歩くスキーのトレースがついているのは,この図の緑の四角と丸のコースです.この二つを1周ずつすると約1.5kmになります.

エンジ色のコースはカラマツ林の円形コースとその外側の四角のコースとサクラの森・野外ステージを含めた三つのコースを廻って約3.5kmです.

昔は,プレイマウンテンの裾を通るコースがありましたが,やめになりました.

野外ステージに入ってすぐ,約270mほどの登りがあります.後は多少の上り下りがあるだけです.サクラの森の中は木から落ちた雪があったりして,でこぼこの場合があります.

時々,逆走している人がいますが,止めた方が良いでしょう.特にスケーティングでは,あまり前の遠くは見ていません.




札幌市博物館活動センター2018/01/21 20:31

札幌市博物館活動センターが,平岸に移ってから一度も行ったことがなかったので行ってみました.


狭い入口を入ると,正面にサッポロカイギュウの骨格標本のある展示室が見えます.反時計回りに地質や生物の展示が並んでいます.中央にサッポロカイギュウの骨格標本があります.

2008年10月に豊平川の小金湯温泉下流の河床から掘り出されたセミクジラ化石の腰椎の一部も展示されています.


以前に博物館活動センターがあった旧札幌市立病院の建物に比べると交通の便は悪くなりましたが静かな良い所です.


歩いて行く場合は,地下鉄南北線南平岸駅から歩いて行くのが分かりやすいです.平岸霊園へ行く道を,とにかくまっすぐ行くと柏学園が右手にあります.その先の左手に博物館活動センターがあります.


札幌市博物館活動センター

札幌市博物館活動センターの建物


博物館活動センターで発行している情報誌 「Muse Letter」 は,センターのウェブサイトからダウンロードできます.最新号はNo.67で「さっぽろのクジラはすごい!!」という記事が載っています.

( http://www.city.sapporo.jp/museum/index.html>

情報誌「ミューズレター」 )

日米核同盟と安保法制-北朝鮮情勢の影2018/01/24 15:29

2018年1月20日,午後3時から午後5時半まで表記の講演会が開かれました.安保法制違憲訴訟北海道の会 創立1周年記念講演会です.

安保法制違憲訴訟は,釧路から那覇まで全国22都市で25件の裁判が起こされています.北海道では釧路地方裁判所と札幌地方裁判所で裁判が進行中です.


安保法制違憲訴訟北海道

( http://anpoiken-hok.com )

安保法制違憲道東訴訟の会

( https://www.facebook.com/anpoikendotobengo/ )


太田昌克氏

写真1 講演する太田昌克氏


太田氏の原点

共同通信編集委員で論説委員の太田昌克氏が「日米核同盟と安保法制、北朝鮮情勢の影」と題して講演しました.取材で日本・世界各地を飛び回っている人の話は,臨場感があり非常に面白かったです.

太田氏は早稲田大学政治経済学部を卒業し,政策研究大学院大学で博士号を取り,1992年に共同通信社に入社しました.広島支局にいた時に被曝者の方の取材をし,核問題に関心を持ち調べはじめました.


 胎内被曝によって小頭症で生まれた人が,1994年当時48才になっていて,父親と暮らしているのを取材しました.父親が食事を口に運んでやるという生活をしていました.父親の「わしが死んだらこの子はどげんなるんじゃ」と言う言葉が忘れられません.

今現在も被害は続いているのです.


ICANのノーベル平和賞受賞

ICANがノーベル平和賞を受賞したので現地に行き,サーロー節子さんと川崎 哲(あきら)さんの対談を記事にしました(京都新聞,2018年1月1日).サーローさんは.核の被害者として核兵器廃絶に全力を尽くしてきました.川崎さんはNGO「ピースボート」の共同代表として核廃絶に取り組んできました.

川崎さん達が安倍首相に面会を求めたところ,首相官邸に来てもらっては困るので内閣府の陳情担当のところに行ってくれと言われました.

ICANのベアトリス・フィン事務局長も安倍首相に面会を申し入れましたが,日程の都合がつかないと言うことで面会できませんでした.それで,国会に乗り込んで各党代表と意見交換をしました.フィン事務局長は,国会に調査委員会をつくって核兵器禁止条約に参加できないか検討して欲しいと提案しました.

フィン事務局長の考えは,日本は核の傘のもとにいるから核兵器禁止条約に参加できないということは,核兵器の使用を認めると言うことになる,というものです.


核兵器禁止条約の流れ

核廃絶運動はノルウェー,メキシコ,オーストリアなどが主導して進められてきました.

1968年に核兵器の不拡散に関する条約(核拡散防止条約:NPT)が国連で採択されました.この条約は,核保有五大国以外の核の保有を禁止するという不平等条約でした.


今回の核兵器禁止条約に対する日本政府の態度は次のようなものでした.

1)核保有国が条約交渉に参加していないので核廃絶には結びつかない.

2)核の傘は,特に今の国際情勢では必要である.

3)漸進的かつ段階的に,しかも安全保障環境が整っている時に核軍縮は進めるべきである.


外務省にはアメリカグループと軍縮グループがあり,前者は核兵器禁止条約などトンデモナイ話だという態度です.当時の岸田外相は,交渉に参加しても良いと表明していましたが,最終的にアメリカグループが主導して開会式のみ参加して交渉には参加しないと決めました.谷地正太郎(やち・しょうたろう)国家安全保障局長と杉山晋輔外務事務次官の力が大きかったようです.


オバマ前大統領の広島訪問

バラク・オバマ前大統領は,2009年4月にプラハで演説し「米国は、核兵器のない世界の平和と安全を追求す」と表明しました.


オバマ前大統領の任期が迫っていた2016年7月上旬に,ホワイトハウスで大統領の広島訪問を推進した人に取材しました.その人は,オフレコを条件に大統領は核の先制不使用を決めるかもしれないと語りました.しかし,この内容をワシントンポストが7月10日に報じました.

これに対する日本政府の反応は,「核なき世界なんてあり得ない」というものでした.当時のアメリカ政府内でも,国防長官のR.M.ゲーツ長官とエネルギー庁長官は反対,国務省のジョン・F.ケリー長官は,同盟国,特に日本を説得するのが大変だと述べました.


2017年2月の安倍首相とトランプ大統領の日米共同声明には,

核及び通常戦力の双方によるあらゆる種類の米国の軍事力を使った日本の防衛に対する米国のコミットメントは揺るぎない。」

「両首脳は,日米安全保障条約第5条が尖閣諸島に適用されることを確認した。」

という文言が日本の働きかけで入れられました.


北朝鮮情勢

北朝鮮に関してはアメリカの政策のブレがあり,その影響があります.

クリントン時代の国防長官であったウィリアム・J.ペリー氏は,1994年に北朝鮮の寧辺(ニョンビョン)核施設の攻撃を計画しました.しかし,1994年10月に合意が成立し「米朝枠組み合意」が結ばれました.


しかし,1998年8月に北朝鮮はテポドン1号の発射実験を行いました.すでに国防長官を辞めていたペリー氏が,クリントン大統領の要請で北朝鮮との交渉に当たるため1999年5月に北朝鮮を訪れ,金正日総書記の第一の側近と4日間の交渉しました.その後,2000年10月に金総書記が,特使をアメリカに派遣しました.クリントン大統領が北朝鮮を訪問すれば,休戦状態の朝鮮戦争を終わらせることができたかもしれないとされています.


その後,2000年の大統領選挙でジョージ・W・ブッシュ氏が大統領となったため,この成果は生かされませんでした.


今後の北朝鮮の軍事技術開発は,大陸間弾道ミサイルが大気圏に再突入した後の精密誘導技術を確立することだと考えられます.そのためには人工衛星による地表観測が必要になります.

昨年12月に報じられた北朝鮮の人工衛星打ち上げのニュースは,このような背景があります.


北朝鮮への先制攻撃

2017年8月22日に,グアム島から飛来した核搭載可能な戦略爆撃機B52が日本列島を横断して日本海へ抜け,航空自衛隊のF35戦闘機と共同訓練を行いました.

安保法制が成立して以降,日米が共同しての軍事対応が目立っています.


2017年11月にトランプ大統領が訪日した際に,安倍首相は「2日間にわたる話合いを通じ、改めて、日米が100%共にあることを力強く確認した」と述べました.

ドナルド・トランプ大統領は,北朝鮮への先制攻撃を否定していません.つまり,アメリカが始める戦争に,日本が参加する条件がつくられています.しかも,核の使用が排除されていません.先に述べた2017年8月の自衛隊と米軍の共同訓練は,北朝鮮に対する核攻撃の可能性が排除されていないことを示しています.



高崎暢氏

写真2 挨拶する司会の高崎 暢(たかさき・とおる)氏


川原茂雄氏

写真3 挨拶する川原茂雄氏(安保法制違憲訴訟北海道の会 代表世話人)


全国の安保違憲訴訟

全国の安保法制違憲訴訟

日本全国で安保法制違憲訴訟が行われています.札幌は2月9日(金)15時から第4回口頭弁論があります.札幌地方裁判所(大通西11丁目 南向き)に14時30前に行けば傍聴できます.


偽装の被爆国

太田昌克,偽装の被爆国 核を捨てられない日本

岩波書店,2017年9月

実際に話を聞いた日本政府高官の本音が紹介されています.また,アメリカ政府高官の取材内容も示されていて面白い本です.

第33回原始林クロスカントリースキー大会2018/01/29 10:23

今年の原始林クロカンスキーは,2018年1月28日(日)に行われました.

前週の大雪もやんで,天気に恵まれました.朝の気温はマイナス8度くらいだったようです.

江別市スポーツ振興財団などが主催している大会で,10kmの男子申込者のうち54%が60才以上,女子は53%が50才以上です.

本州からの参加者もいますが,ほとんどが江別周辺の人たちです.


10kmスタート前

写真1 10kmのスタート前

野幌運動公園の野球場がスタート・ゴールです.男女合わせて196人が申し込みました.歩くスキーの人も入れて全体で312名ですから,ずいぶん参加者が少なくなった印象です.


4km手前

写真2 4km手前

平坦なコースが少し続きます.今年は少し前まで強い風を伴って雪が降ったので,コース整備をしても吹溜りの所はコースが波打っているところが多くスピードを出せません.


4km過ぎ

写真3 4km過ぎ

5kmコースと合流します.林の中の直線コースです.左手はトドマツの植林地です.


8km付近

写真4 8km付近の直線

大沢を横切ってなだらかに下って行きます.学田道路と呼ばれている道路で,気持ちの良い場所です.


ゴール

写真5 ゴール

大きく遅れて何とかゴールにたどり着きました.スキーは滑ったけどタイムはダメでした.鍛え直しです.