簡易実体鏡2012/01/12 23:44

 空中写真の実体視は,頑張れば裸眼で可能です.現地に空中写真を持って行き,見晴らしの良いところで実体視をしながら現地を確認するということができます.しかし,慣れないと頭が痛くなり,相当つらいものがあります.そこで,簡易実体鏡の登場です.
 

 これは↑,ずいぶん昔からある簡易実体鏡です.かなり拡大して詳細な部分まで見ることができるのですが,一度に見ることのできる範囲は,縮尺1:10,000のもので幅5cm(500m)程度です.

実体鏡を覗く



 それに対して,こちらは↑「ステレオミラービューワ」という商品名の簡易実体鏡です.これは空中写真を重ねないで,並べて置いて全体を見ることができます.近づけて見ればある程度の詳細も把握できます.広域的な地形の特徴を把握するという簡易実体鏡を使う目的としては,こちらの方がストレスなく使えると思います.


モエレ沼のガラスのピラミッド2012/01/13 17:58

 今日は,日中も気温が上がらないで,恐らくマイナス5度以下だったと思う.クロカンスキーがきゅっきゅっと鳴っていました.午後3時でマイナス6度でした.

 クロカンスキーで汗をかいたあと,上だけ着替えてモエレ沼のガラスのピラミッドに入って行くとホッとします.ぽかぽか暖かく下着とセーターだけで少しも寒くない.休憩できるスペースは1階と2階にあって,外は雪なので床は少しも汚れていない.床に直接座って,おやつを食べたり食事をしたりして,マッタリとした時間を過ごすと,ほんとに天国です.

 今日は,まだ冬休みなので小学生を中心としたグループが多い.ほどよい人の数で,ゆっくりとできました.

ガラスのピラミッドを見上げる.


外は零下5度.中はぽかぽか.


2階へ行く階段.人はそんないいません.


モエレ山でのソリ遊び.てっぺんからの滑降は相当勇気がいります.下からの高さは多分40mちょっとでしょう.


プレイマウンテン.こちらはスキーに絶好です.昔はボーダーがジャンプ台を作って遊んでいました.


冬の遊具.


ガラスのピラミッドと海の噴水の森

岩見沢に向かう雪雲2012/01/14 17:53

 岩見沢では1月13日に1月としては観測史上最高の積雪を記録しました.平年の2.4倍の171センチメートルだそうです.
 この大雪は,石狩湾で発生した雪雲が石狩市厚田区,新篠津村,岩見沢と,西から東へ帯状に移動するためにもたらされているものです.


札幌の東北郊外 丘珠から見た雪雲


夕方には札幌方面に拡がってきました.右が岩見沢方向です.

 今年は札幌でも年末から雪が多く,しかも寒い日が続きました.年が明けても雪と寒さは例年以上のように感じます.
 今日,1月14日午後4時で,気温は零下10度,札幌の北には怖いくらいの雪雲が見られます.札幌は,時々雪が舞うくらいでそれほどでもないのです.それでも,これまでの積雪で道路は完全に1車線になってしまい,人家の入口などの排雪している所でしか,すれ違えない状態です.


手稲山背後の雪雲


神威岳に沈む夕日

環境道民会議 ウィンターミーティング2012/01/18 12:54

「北海道発!!冬の省エネの可能性を探る」

 2012年1月17日午後,札幌市の「かでる2・7」で開かれました.


講演する岡田 基氏

 岡田 基氏(プロジェクトデザインセンター):薪を使ってCO2 削減〜どさんこ薪ネットについて〜

 都市で薪ストーブを使う人に,薪を供給するシステムを確立するための実験の報告です.薪を欲しい人40人に,広場に集めたいろいろなサイズの薪を持って帰って貰うという行事の報告です.
*「こういうことをやりました」と言う話で,今後どのようにして薪を継続的に供給するのか,いまいち良く分からない話でした.


辻 晋治氏

 辻 晋治氏(株式会社東洋実業):すぐに始められる企業の省エネ対策とは

 省エネルギーの要点は、断熱,熱環流だそうです.冬は建物の中から熱を逃がさない,夏は外から熱を取り込まないことで省エネルギーができます.また,建物の中では天井と床での温度の違いを平均化するために熱を循環させる工夫が必要です.
 北海道の暖房設備は必要な能力の2倍ほどの能力がある場合が多く,無駄にエネルギーを使っています.冷暖房設備のメンテナンスを適宜行うことで,場合によっては数百万円の電気代の節約になることがあります.
 エネルギーを削減するには,まず,設備のメンテナンスをします.次に,使い方の見直しをします.この場合,動機付けを行い気長にやることが肝心です.そして,最後に設備の改善を行います.全くエネルギーを使わない状態から,最低限必要なエネルギーを積み上げていくという方法で身の回りを見直すことで,省エネルギーを楽しみながら取り組むことができます.
*話が具体的で大変面白かったです.講演の最中に,放射温度測定器(多分?)で床,天井,窓の温度を測って5度以上の温度差があるとの結果を示していました.
 我が家は,年末に床下に遮断熱材を張りました.おかげで,夜寝るときに掛け布団が1枚,要らなくなりました.


ビアンカ・フュルスト氏

 ビアンカ・フュルスト氏(環境カウンセラー):ドイツの省エネ型ライフスタイルに学ぶ

 札幌在住15年のドイツの方です.省エネルギーというのは,賢い行動をとることで我慢しないでエネルギーを節約することです.電力でいえば,ピークをつくらないことが肝心です.
 ドイツでは住民の納得のもとに条例を作り,改修に必要な技術を紹介し,補助金を出すという制度ができあがっています.ですから,特に肩肘張って「省エネ」をやっているのではなく,決まりだからと淡々としているのだそうです.
 また,住宅がどの程度,省エネルギー化されているかで,その住宅の価値が変わってくるということもあり,省エネルギー対策が経済価値を持つようになっているそうです.

 この後,草野竹史氏(環境NGO ezorock)の司会でパネルディスカッションが行われました.



滝野すずらん丘陵公園2012/01/25 21:07

 札幌市街の南、厚別川の上流に国営の滝野すずらん丘陵公園があります。この付近の丘は支笏火砕流堆積物でできていて、この火砕流の固結した部分が滝をつくっています。公園の中には鱒見の滝やアシリベツの滝、白帆の滝、不老の滝などがあります。この固結した部分は、支笏溶結凝灰岩と言われることがありますが、溶結していないそうです。
 冬のお勧めは何と言ってもコースの長さ200mのチューブそり滑りでしょう。スリル満点で大人も十二分に楽しめます。

 1月24日にクロスカントリースキーをやりに行ってきました。気温は恐らく零下5度以下、雪を踏むたびにきゅ、きゅと鳴ります。ワックスがちょっと合わない感じでしたが楽しく滑ることができました。16kmコース(キツツキコース)を行ってみましたが、9km過ぎから足に来て、最後はヘロヘロになってしまいました。

 この日のワックスは、マツモトワックスのANT BBのみで、寒冷地での滑走ワックスとしても使用可能なものです。このワックスは、他のものに比べて硬いのが特徴で、あまり時間をおくとスキーの溝に着いたワックスを落とすのに苦労します。クロスカントリースキーに使って良いのか分かりませんが、それなりに滑るので重宝しています。


クロスカントリースキーの出発点
 1km,3km,6km,10km,16kmの5つのコースがあります。最初は6kmコースがお薦めです。このコースでは折り返しの所が、短いですが急坂になっています。


6kmコースの折り返し点を下った付近の森
 16kmのコースにもなっていて、足の踏ん張りがきかず急坂を曲がりきれずに転んでしまったらきれいな青空でした。雪が木の幹にくっついています。


東口駐車場付近にあるビジターセンター
 札幌の北の方は、前が見えないくらいの吹雪でしたが、南の方は青空が拡がっていました。