環境道民会議 ウィンターミーティング2012/01/18 12:54

「北海道発!!冬の省エネの可能性を探る」

 2012年1月17日午後,札幌市の「かでる2・7」で開かれました.


講演する岡田 基氏

 岡田 基氏(プロジェクトデザインセンター):薪を使ってCO2 削減〜どさんこ薪ネットについて〜

 都市で薪ストーブを使う人に,薪を供給するシステムを確立するための実験の報告です.薪を欲しい人40人に,広場に集めたいろいろなサイズの薪を持って帰って貰うという行事の報告です.
*「こういうことをやりました」と言う話で,今後どのようにして薪を継続的に供給するのか,いまいち良く分からない話でした.


辻 晋治氏

 辻 晋治氏(株式会社東洋実業):すぐに始められる企業の省エネ対策とは

 省エネルギーの要点は、断熱,熱環流だそうです.冬は建物の中から熱を逃がさない,夏は外から熱を取り込まないことで省エネルギーができます.また,建物の中では天井と床での温度の違いを平均化するために熱を循環させる工夫が必要です.
 北海道の暖房設備は必要な能力の2倍ほどの能力がある場合が多く,無駄にエネルギーを使っています.冷暖房設備のメンテナンスを適宜行うことで,場合によっては数百万円の電気代の節約になることがあります.
 エネルギーを削減するには,まず,設備のメンテナンスをします.次に,使い方の見直しをします.この場合,動機付けを行い気長にやることが肝心です.そして,最後に設備の改善を行います.全くエネルギーを使わない状態から,最低限必要なエネルギーを積み上げていくという方法で身の回りを見直すことで,省エネルギーを楽しみながら取り組むことができます.
*話が具体的で大変面白かったです.講演の最中に,放射温度測定器(多分?)で床,天井,窓の温度を測って5度以上の温度差があるとの結果を示していました.
 我が家は,年末に床下に遮断熱材を張りました.おかげで,夜寝るときに掛け布団が1枚,要らなくなりました.


ビアンカ・フュルスト氏

 ビアンカ・フュルスト氏(環境カウンセラー):ドイツの省エネ型ライフスタイルに学ぶ

 札幌在住15年のドイツの方です.省エネルギーというのは,賢い行動をとることで我慢しないでエネルギーを節約することです.電力でいえば,ピークをつくらないことが肝心です.
 ドイツでは住民の納得のもとに条例を作り,改修に必要な技術を紹介し,補助金を出すという制度ができあがっています.ですから,特に肩肘張って「省エネ」をやっているのではなく,決まりだからと淡々としているのだそうです.
 また,住宅がどの程度,省エネルギー化されているかで,その住宅の価値が変わってくるということもあり,省エネルギー対策が経済価値を持つようになっているそうです.

 この後,草野竹史氏(環境NGO ezorock)の司会でパネルディスカッションが行われました.



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