札幌北部低地のアオサギ営巣地 ― 2014/04/24 20:00
この時期,モエレ沼や茨戸川付近ではアオサギの姿をよく見る。このアオサギの営巣地の一つが,篠路五ノ戸の森緑地である(札幌市北区篠路3条10丁目:北緯43度08分35秒,東経141度22分29秒)。
五ノ戸の森は,この地に入植した秋山家の屋敷林であったとされている。カツラやケヤキなどの大木が残っている。4月末のこの時期は,まだ少ないが,5月になるとアオサギの声が森一帯で聞こえてうるさいほどである。
この場所は,多分,旧伏籠川の自然堤防の上だったと考えられる。公園の西側に小さな流れがあるが,これが旧伏籠川の流路の名残であろう(地理院地図>地形地質分類図(初版))。
秋山家は1871(明治4)年頃,五ノ戸の森緑地公園付近に入植したそうである。夏は龍雲寺付近に仮小屋を作って寝泊まりしながら五ノ戸付近で開墾し,冬は道南の上磯で越冬するという生活をしていていた。一応やっていけると見通しが立ったのが1876(明治9)年だった。この時は秋山仁太郎氏であった。秋山家のルーツは,青森県上北郡十和田町大字澤田字長谷川(1975年から十和田湖町,2005年から十和田市沢田)とされている。「シノロ−140年のあゆみ−」の編集委員長を務めた秋山金蔵氏は,仁太郎氏から数えて4代目である。(以上は「シノロ−140年のあゆみ−」(2003年6月)による)
写真1 モエレ沼公園のアオサギ
この画面だけで5羽見える。
写真2 モエレ西大橋の上から見たアオサギ
写真3 五戸の森緑地公園のアオサギ
中央に上下2羽,右下に1羽いる。これから,もっと賑やかになる。
写真4 頭の上を飛ぶアオサギ
悠々と飛ぶ姿には見とれてしまう。