本の紹介:TBSラジオ公式読本2022/09/06 19:44

TBS70周年

武田砂鉄 責任編集、開局70周年記念 TBSラジオ公式読本。リトルモア、202111月。

 

 21人のパーソナリティとのインタビューを収めた本です。

 

 一番印象に残ったのは永六輔さんについての長峰由紀さんと外山恵理さんの対談です。永さんが戦争体験について「体験した人の話を聞いて、それをまた伝えてくれればいいんだ」と言っていたことに対する長峰さんの反応です。

「だって、それ以外にないじゃないですか。語り継いでいくしかないんです。難しくなっていくのかもしれません。体験していない人間が言うのはおこがましいというような言い方もありますが、そんなこと言ってる場合ではないと私は思います。語っていいんだと思います。だって、私、永さんから聞きましたから」

 

 放送を聞いている人たちとのやりとりや音楽なども交えているとは言え、2時間とか3時間、ほとんど一人で語ることは大変だろうと思います。その辺のことを武田さんがうまく引き出していて、楽しい対談になっています。

 

 私が小さい頃聞いていたラジオ放送は、赤道鈴之助、笛吹童子、コタンの口笛などです。

 仕事をするようになってからは、現場に向かう車の中で「小沢昭一の小沢昭一的こころ」、永六輔の「誰かとどこかで」、「日高悟朗ショー」などを聞いていました。

 

 最近は、ほとんどラジオを聞かなくなりましたが、この本を読んで面白い番組を選んで聞いてみようかなと思いました。