2018年土木の日記念行事 ― 2018/11/18 21:06
2018年11月16日,札幌市のガーデンパレスで土木学会北海道支部の土木の日記念行事が行われました.選奨土木遺産認定書授賞式と記念講演会です.
2000(平成十二)年以来の北海道の土木遺産は42施設となりました.

写真1 土木学会北海道支部 選奨土木遺産選考委員長の今 尚之さん
土木学会北海道支部の選奨土木遺産選考委員会の今さんは次のように述べました.
「近年の土木遺産は,土木構造物の計画やシステムが分かるものが選ばれる傾向にあります.また,災害の教訓となる土木遺産も選ばれています.」
例えば,今年選ばれたものでは,「苫小牧港大規模掘込港湾施設」は漂砂対策を行いながら低地に掘込み港湾を作りました.計画段階からの調査・対策が注目されています.「阪神・淡路大震災による被災構造物群」は災害の教訓を伝える遺構です.
受賞報告では,千歳市の山線鉄橋の報告をした木下さんの話が面白かったです.
山線鉄橋は,当時の国鉄函館本線の空知川に架かっていた空知川橋梁を移設したものです.王子軽便鉄道の橋梁として使われていましたが,1967(昭和四十七)年に千歳市に寄贈され現在に至っています.支笏湖ビジターセンターにジオラマを展示しようと計画しています.

写真2 授賞式の様子
苫小牧港大規模掘込港湾施設群で受賞した開発局及び苫小牧港湾管理組合の方々.左は,水島徹治・土木学会北海道支部長です.

写真3 記念講演
講演をする鉄道・運輸機構の依田(よりた)淳一・北海道新幹線建設局長です.11月12日に北海道新幹線の営業赤字が100億円と報じられたばかりです.青函トンネル自体は健全だと言いますが,巨大な土木遺産になりかねない状況です.
記念講演は,北海道商工会議所連合会・政策企画部長の福井邦幸さんと鉄道・運輸施設整備機構・北海道新幹線建設局長の依田淳一さんでした.
申し訳ないですが,手元にある材料で話を作ったというもので,あまり面白い話ではありませんでした.土木の日にふさわしい内容を準備して欲しかったです.
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