本の紹介:憲法カフェで語ろう 9条・自衛隊・加憲 ― 2018/06/11 11:29

あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)+柳澤協二,憲法カフェで語ろう 9条・自衛隊・加憲 憲法カフェへようこそ2.かもがわ出版,2018年5月.
なかなか説得力のある内容です.
憲法9条をかみ砕いて書き直した文章,1947年に文部省がつくった「あたらしい憲法のはなし」の悲惨で無謀な戦争への深い反省を示した戦争放棄の文章はわかりやすいです.
9条に自衛隊を明記することで,自衛隊は国家機関となります.現在,憲法に明記されている国家機関は,衆議院,参議院,内閣,裁判所,会計検査院の5つです.これに自衛隊が加わることにより自衛隊の活動範囲は広がり,制服を着た自衛官が国防教育を行うといったことが起こらないとも言えないといいます.
憲法前文では,「われらは,全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認する.」とうたっています.この意味についての解説も説得力があります.
軍事力によらないで平和を築いていく道,平和への権利が国際的にも認められつつある現状を見ると,今の憲法の先駆性がはっきりします.
多くの人に読んで欲しい本です.
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