風力発電(5)2009/03/18 14:06

留萌市礼受風力発電所


 留萌市から,さらに国道231号を海岸沿いに行くと片側2車線の立派な道路となり,海岸に出た浜中の先の台地に10基の風車が見える.礼受(れうけ)牧場に立てられた礼受風力発電所である.

 稚内から札幌まで海岸沿いを車で走ると少なくとも,これだけの風車を見ることが出来る.

 以上の風力発電所の緒元をまとめた.(定格出力,基数,事業主体,発電機メーカー の順である.)

☆宗谷岬ウィンドファーム(稚内市)
1,000kW×57基:(株)ユーラスエナジー宗谷:三菱重工業

☆オトンルイ風力発電所(幌延町音類)
750kW×28基:幌延風力発電(株):Lagerwey

☆苫前夕陽ヶ丘風力発電所・風来望(苫前町)
600kW×2基+1,000kW×1基:苫前町:NORDEX(2基),BONUS(1基)

☆上平グリーンヒルウィンドファーム(苫前町上平)
 ・苫前グリーンヒルウィンドパーク
1,000kW×20基:(株)ユーラスエナジー苫前:BONUS
 ・苫前ウィンビラ発電所
1,650kW×14基+1,500kW×5基:(株)ドリームアップ苫前:VESTAS(14基),日立−ENERCON(4基)

☆小平町鬼鹿
740kW×4基: オロロンウィンドパワー(株):Lagerwey

☆礼受(れうけ)風力発電所(留萌市礼受)
400kW×2基+400kW×4基+740×4基:エコ・パワー(株):NGE-Micon

【風力発電の項おしまい】

風力発電(4)2009/03/18 14:09

苫前ウィンドビラ発電所


 苫前町上平には上平グリーンヒルウィンドファームがある.このファームは,苫前グリーンヒルウィンドパークと苫前ウィンビラ発電所の二つからなっている.
 稚内から南下してくると古丹別川に架かる苫前橋の手前の右カーブを出る付近でウィンドビラの風車が正面に見えてくる.そして,苫前橋を渡った直線道路でウィンドパークの風車が左手一杯に広がっているのが見える.
 ウィンビラ発電所は海から奥まった所にあるのに対して,グリーンヒルウィンドパークは海岸沿いを走る国道232号のすぐ山側の台地の上にある.ウィンドーパークは定格出力1,000kW の風車が20基あり,日本におけるウィンドファーム(集合型風力発電設備)の先駆けである.
 ウィンビラ発電所は1,650kW×14基+1,500kW×5基の計19基の風車がある.

 「ウィンドファーム」と言うのは,大体11基以上の風車が集まっている施設を言うようであるが,はっきりした定義は判らなかった.苫前町は宗谷岬の57基には及ばないが,全部で42基の風車がある.

風力発電(3)2009/03/18 14:11

苫前町夕陽ヶ丘風力発電所・風来望

 天塩町で国道232号に合流しさらに海岸沿いを南下すると南更岸の牧場に中に3基の風車がある.この風車群は国道を走る車からは気が付かない.
 
 苫前町市街地の手前の豊浦で風車3基が右手に見えてくる.苫前夕陽ヶ丘風力発電所・風来望である.3基のうち2基は定格出力600kW で,もう1基は1,000kW である. 道路と海岸の間の台地に立っている風車は,なかなか威厳がある.

風力発電(2)2009/03/18 14:12

オトンルイ風力発電所

 稚内から日本海側の抜海へ抜けて道々稚内天塩線を行くと,オトンルイ(音類)の道路脇に風車が1列に並んでいる.全部で28基が,かなり遠くから固まって見えるので巨大な工場のように見える.なかなかたどり着かないのが北海道の雄大さを感じさせてくれる.1基当たりの定格出力は750kW である.

風力発電(1)2009/03/18 14:13

宗谷岬ウィンドファームの風車 

 日本最北の地,宗谷岬の西海岸には宗谷岬ウィインドファームがある.定格出力1,000kW の風車が57基あり,北海道で最大規模であろう. この風車群は,宗谷岬の海岸沿いを走る国道238号からは富磯付近からごく一部が見えるだけである.
 風車は西海岸に流れる宗谷川と東海岸に流れる泊内川一帯に広がっている.この付近は,最高標高が丸山の167.3m で標高100m程度のなだらかな丘陵が広がっている.大きな樹木が育っていないことも風の通りをよくしている.

 
 風力発電用の風車はいろいろな場所に建設されているが,日本では海岸沿いに多い.

 2010年度の新エネルギーに関する導入見通しでは,風力による発電量は300万 kW が設定されている.2007年度現在で1,409基,約168万 kW の発電量である.(NEDO ホームページ:「日本における風力発電設備・導入実績 日本における風力発電の状況」より).
 平均すると1基当たり1,600kW となる.古い風力発電機は出力が小さいので,今後大型化するとしても2,000kW 級の風力発電機がさらに660基必要である.

 2007年度末の都道府県別では設備容量・設置基数とも北海道が一番多く,青森,秋田,鹿児島の順となっている(同上).

 北海道では26市町村に設置されていて,そのうち18市町村が日本海側である.日本海側の一番南の松前町から最北の稚内市まで,地図で見るとまんべんなく風力発電設備が設置されている.その中でも稚内から札幌に至る海岸では10市町村に設置されている.