トキサタマップ湿原の転倒堰2006/10/22 18:40

 トキサタマップ堰は流量に応じて水位調整が出来る転倒堰である.堰の上流側の水位を約4.5mに保ちトキサタマップ湿原の水位が低下しないようにしている.堰の下流側の水位は約3.0mで,約3km離れたウトナイ湖の水位は約2.0mである.堰上流の水位は左手にある局舎でコンピューターにより流量に応じて制御されている.
 対岸(西側)の堰の上流に渇水時に湿原に川の水を供給する水路の入り口が見える.この時は,逆に湿原の水が多く排水されていた.

トキサタマップ湿原(3)2006/10/22 18:54

 下流側から見たトキサタマップ堰.この下流右側(西側)にトキサタマップ湿原が広がる.

トキサタマップ湿原(4)2006/10/22 19:01

 改修された勇払川の流路.途中から暫定断面となり川幅が狭くなるが,洪水の心配はない.

トキサタマップ湿原(5)2006/10/22 19:02

 堰の上流から湿原に川の水を供給するための水路.泥炭から溶け出した鉄分で褐色に濁っている.水が豊富な時は湿原からの水が集まって来て堰の上流から流出する.

勇払湿原周辺の台地2006/10/22 20:04

勇払湿原周辺の台地
 湿原の周辺には台地が広がっているが,これらを構成している地質は支笏カルデラ,樽前山,恵庭岳からもたらされた火山灰類である.
 この露頭の大部分を占めるのは支笏軽石流堆積物(約4.2万年前)で,透水係数は10^-3cm/secである.
 上の黒い縞が恵庭aローム層(2.0-3.5万年前)と恵庭a降下軽石層(1.6-1.9万年前)である.その上の黄色っぽく見えるのが樽前d降下軽石層である.この黄色い軽石層の下が最終氷期最寒冷期に相当する.