札幌の小林峠から定山渓・小樽の朝里へ2017/04/02 16:47

 2017年4月1日(土)は,朝のうちは快晴でした。ドライブに出かけました。

 小林峠の下を貫く「盤渓北ノ沢トンネル」を通りました。このトンネルは盤渓側でヒ素を含む黒色泥岩に遭遇しました。この掘削ズリを処理するために本線トンネルから大断面の枝トンネルを掘りズリを埋めました。
 現在,峠道も通れますが,5箇所のヘアピン状のカーブがある峠道に比べるとあっけないほど簡単に抜けることができます。


盤渓側坑口
写真1 盤渓北ノ沢トンネルの盤渓側坑口
 この坑口付近は,山麓緩斜面状の地形が拡がっています。左の木の枝の向こうは藻岩山です。


北ノ沢側坑口
写真2 盤渓北ノ沢トンネルの北ノ沢側坑口
 こちら側の坑口も緩斜面の下にあります。北ノ沢側から入ると一度下がって上って行くという縦断勾配になっています。トンネル覆工はきれいに仕上がっています。トンネルは2017年2月3日に開通しました。

 定山渓から小樽に抜ける道道1号小樽定山渓線を行きました。小樽内川をせき止めたさっぽろ湖(定山渓ダムのダム湖)の駐車場から小天狗岳と定山渓天狗岳(定天)が見えます。この山は,地理院地図では天狗山となっていますが,登山案内の本では定山渓天狗岳です。その山容から,天狗岳が妥当と思います。「岳」の字義は,「山の上に山が重なってそびえている様を示した古字」(角川 漢和中辞典)とされています。


小天狗岳
写真3 さっぽろ湖の駐車場から見た小天狗岳
 右側が頂上ですが,葉っぱのない時期に見ると非常に不安定な岩塊であるのが分かります。登山口は定山渓ダムの下の広場(下流園地)にあります。


定山渓天狗岳
写真4 定山渓天狗岳
 三つの峰が連なっています。一番左の三角の山が定山渓天狗岳です。一見,貫入岩でできているように見えますが,見事な水中火山岩です。


定山渓天狗岳西岩壁
写真5 定山渓天狗岳の頂上西側の大岩壁
 ほとんどすべて,水中火山岩と火砕岩で出来ていて水中火山弾も含まれています。(2011年7月21日撮影)


毛無山
写真6 道道小樽定山渓線の冬陽橋(とうよう・きょう)から北西を見る
 朝里峠をトンネルで抜け小樽市に入ると朝里川の谷の向こうに小樽の毛無山から続く尾根が望めます。標高750mほどの見事な平坦面を作っています。手前右の山は朝里川上流右岸の天狗岳です。この北西斜面は幅400m,奥行き800mほどの地すべりで,その末端をヘアピンカーブを繰り返しながら小樽定山渓線が通っています。


高速道路
写真7 望洋台大橋の少し山側の駐車場から南東を見る
 手前は工事中の北海道横断自動車道の橋です。その向こうに屏風岳と天狗岳が見えます。将来,この橋と交差して北海道新幹線の橋が出来る予定になっています。


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://geocivil.asablo.jp/blog/2017/04/02/8440276/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。