羊蹄山喜茂別コース2016/09/03 11:57

 一度,羊蹄山に登りたくて,思い切って出かけました.

 迷走した台風10号が去ったあとの台風一過の天気を狙ったのですが,暑さが厳しくて標高1,260m付近で引き返してきました.
 足の付け根付近が痙り始めたので,帰りのことを考えるととても無理と考えました.まだ,樹林帯を抜けない高さで,見晴らしもほとんどなく残念でした.
 塩熱タブレットやジェルの補助食品を持ち,水は3.5リットル持って行ったのですがダメでした.

 おそらく,羊蹄山のどのコースもそうだと思いますが,とにかく登りが延々と続きます.喜茂別コースでは,標高1,200mを越えても樹林で風があまり通りません.
 12時半には登山口に戻ってきましたが,パンツ,シャツはもちろんズボンまで汗でびしょ濡れでした.

 すこし涼しくなったらもう一度,登ってみようと思っています.やっぱり,羊蹄山自然公園から登る真狩コースが良いかなと思っています.

 なお,松浦武四郎の「後方羊蹄日誌」では,1858(安政五)年3月18日(二月四日)に羊蹄山に登ったと書かれていますが,これは武四郎の創作だと考えるのが妥当なようです(例えば,増田 宏,松浦武四郎他登った北海道の山.桐生山野研究会.
<http://akanekopn.web.fc2.com/yama/sanyaken/sanyaken81.html>).

 帰りは,まず,ふきだし湧水に寄って3.5リットルの水を汲み,倶知安から赤井川を経て小樽に抜ける国道393号を通りました.

 ツールド北海道の第2ステージのレースとぶつかって,赤井川の道の駅で1時間ほど待ってレースを見ました.先頭集団の速さと最後尾の集団の走りが対照的でした.それと,支援の車の多いことにもびっくりしました.

 距離が長い分,マラソンなどよりも交通規制が大変で,赤井川の道の駅の交差点には,警官3人と警備会社の警備員3人が張り付いていました.選手達が到着する前に信号を全部赤にして,警官が交通整理にあたっていました.


札幌岳
1.朝の札幌岳
 家を5時に出たので,中山峠は6時頃通過しました.中山峠の手前の駐車帯から見た札幌岳です.谷には霧は出ています.


羊蹄山とニセコアンヌプリ
2.羊蹄山
 中山峠の札幌行き駐車場から見た羊蹄山です.中腹に雲がかかっていますが,頂上は快晴です.右はニセコアンヌプリです.


山麓の緩斜面
3.山麓の緩斜面(1)
 登山ポスト(標高350m付近)から作業用林道と分かれる登山歩道入口付近までの緩斜面は平均傾斜は6度です.


土石流堆積物
4.山麓の緩斜面(2)
 山麓の緩斜面の表面には最大径2mほどの転石が見られ,土石流堆積物と考えられます.


頂上は見えない
5.頂上は見えない
 つづら折りになっている林道の標高480m付近から雲に隠れた頂上を見たところです.


火砕物
6.登山道対岸の火砕物
 対岸の崖は火砕岩が厚く堆積しているように見えます.沢による浸食で急な斜面となっていて,なだれ発生斜面でしょう.斜面に樹林がほとんど着いていません.「留寿都図幅」では,羊蹄火山噴出物・本体火山噴出物のもっとも新たらしい破砕的抛出物(火山岩塊・火山弾・火山灰・浮石・スコリア)としています.


輝石安山岩
7.安山岩の転石
 標高950m付近の新鮮な輝石安山岩の転石です.この付近までの登山道に露頭はありません.所々に安山岩の転石がある程度です.


京極市街
8.京極市街の一部
 標高1,025m付近から京極市街が少し見えます.この付近は,手前に見えるようなダケカンバの大木が目立ちます.登山道からの見通しはほとんどなく,風もあまり通らないのでやたら汗が出ます.


東から見た羊蹄山
9.東から見た羊蹄山
 ふきだし湧水へ向かう道道97号豊浦京極線から見た羊蹄山です.山麓中央の盛り上がった地形は,喜茂別コース対岸の尾根の末端で,「留寿都図幅」では羊蹄火山噴出物・第1期溶岩としています.江草ほか(2003)では,新羊蹄火山の溶岩としているものに相当すると思います.


ふきだし湧水
10.ふきだし湧水
 いつ見ても豪快な湧水です.湧水量は1日8万トンで水温は6.5度だそうです.咽に滲みる冷たさです.


ツールド北海道
11.ツールド北海道
 これは第二集団です.トップは一人で逃げていきました.この交差点を写真の右の方に曲がって,樺立(かばたて)トンネルを抜けて倶知安盆地に入っていきます.

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