塩谷丸山から小樽天狗山へ ― 2011/05/27 12:57
朝は上空に霧がかかっていたのかどんよりした天気でしたが,6時頃には晴れ渡り厚くもなく寒くもない絶好のトレイル・ランニング日和になりました。

朝6時頃の札幌駅
この時期すっかり明るいがホームにはほとんど人がいません。
朝6時12分発の普通列車は余市の先の然別まで行きます。これに乗りました。札幌ではすいていたのですが,途中乗り降りする人が結構いて,朝早いのに立っている人も出るほどでした。
7時20分頃塩谷駅に着きました。駅には「小樽周辺自然遊歩道」の看板があります。

JR塩谷駅の案内図
塩谷駅から丸山,遠藤山,於古発山展望所,大曲展望所,天狗山のコースを取るつもりが,間違えて小樽自然の村に降りてしまい,天狗山までアスファルト道路を走るはめになりました。
整備された駅のトイレで十分に準備をして走り出しました。7時30分です。駅から登山口までの道がちょっとわかりにくいですが,緑色のガスタンクを目指していけば大丈夫です。案内板は整備されています。

登山道の入口
入山記録簿が置いてあります。車の場合は,この手前のアスファルト道路の脇に止めます。
塩谷丸山は麓付近にはレンガ色の安山岩が出ていて,急登にかかる付近からは新鮮な黒灰色の安山岩になります。標高300m付近の急登部の登山道には雪が残っていました。固まっていない熊の糞や雪の上に小熊,親熊の足跡がありました。それを見てからは,ひっきりなしに声を出しながら走りました。と言っても,塩谷丸山までは8割方,歩いていました。標高320m付近からの緩斜面からは,周りに樹木がまばらになり,笹原のため積丹方面の山々がくっきりと見えました。

塩谷丸山の麓の道
450m台地と呼ばれる緩斜面までは,こんな森の中の道が続きます。急登,だらだら上りを3回ほど繰り返します。なれた人ならどんどん走って上れるでしょうが,私はほとんど歩いて登りました。

450m台地の緩斜面と塩谷丸山の頂上
この道は見晴らしがよく走っていて気持ちが良いです。この付近で熊の糞と雪の上の小さな足跡を見ました。
塩谷丸山の頂上には約1時間で到着しました。この頂上は天気のいい日には本当にすばらしい眺望を堪能できます。何度でも来たくなる山です。
ここで,10分ほど休憩し,水を補給し,靴のひもを結び直して北の遠藤山への下りにかかりました。

塩谷丸山の頂上で
南西斜面は安山岩の崖になっています。すぐ後ろは毛無山です。ずっと後ろに雪をかぶったニセコ連山が見えます。装備はかなりいい加減で,ポーチに水とおしぼりと着替えの下着とカロリーメイトと地図が入っています。ブレーカーの背中にカッパ代わりのゴミ用のビニール袋。

遠藤山と於古発山
右手のちょっと尖った山が遠藤山で,左のなだらかな尾根の途中が於古発山です。急斜面を下って手前に延びている尾根をゆくことになります。走るのには絶好の道です。
丸山の北斜面かかなりの急傾斜です。一気に200mほど下り鞍部に降ります。丸山までは結構人の歩いた跡がありましたが,遠藤山への登山道にはまったく足跡がありません。おまけに雪で折れたカラマツの枝が道に転がっていて,障害物競走のようです。それでも,カバの純林やカラマツの林の中を緩い上り下りを繰り返してのランニングは気持ちの良いものです。

塩谷丸山から遠藤山への道
カバの自然林もありますが大部分はカラマツの林の中です。まだ今年は,登山道は整備されていないのでカラマツの枝が落ちていますが,走りやすい道です。
遠藤山北斜面の標高600m付近からは斜面全体に雪が残っていて,登山道は分からなくなりました。今年は雪が溶けるのが遅いみたいです。地形を頼りに頂上に出ました。頂上には雪はなく暖かな草の上でカロリーメイトを食べ水を補給しました。
ここまで2時間。午前9時半です。ここまで来れば後は,奥沢水源地の奥の穴滝に降りてもいいし,尾根伝いに天狗山に行ってもいい。昨日は穴滝の降りるつもりでいたけど,於古発山,天狗山という尾根伝いの道を取ることにしました。
なお,遠藤山というのは2万5千分の1地形図には名前が載っていません。丸山の北にある735.4mのピークが遠藤山です。

遠藤山の頂上付近
斜面全体に雪が残っています。左前方が遠藤山の頂上です。雪は硬いので歩くのにはさほど苦労しません。
遠藤山から於古発山への道は快適です。ただし,今回は標高600mくらいまでは,かなり雪が残っていて雪の上を走ることになりました。それもあって,於古発分岐で道を間違えて,天狗山への尾根道を行かないで小樽自然の村へ出てしまいました。ここまで,塩谷駅から2時間50分くらいかかりました。
遠藤山から自然の村の間で登ってくる人に3人会いました。丸山登山口で会ってから初めての登山者でした。

遠藤山から於古発山へ
遠藤山の斜面を降りきったところです。林道と合流したり離れたりします。走るのにはじつに快適です。

於古発山
山とは言えないようなちょっとした高まりです。ここも安山岩です。

於古発山の北東斜面
まだ,かなり雪が残っています。正面は赤岩山だと思います。

小樽自然の村の登山口
遠藤山からは,あっけなくついてしまいました。山菜採りの人が入っていました。季節も天気も最高です。
天狗山展望台へのアスファルト道路を走って展望台に着きました。ここからの眺めは,いつ見てもすばらしいです。今日は靄っていますが,晴れ渡っているのですばらしい眺望です。ロープウェイの駅で飲み物を買い思い切り飲みました。

小樽天狗山の桜
桜が満開でした。この左側の林の中に登山道があります。今回はスキーコースを一気に下りました。
まだ,ランニング用のザックを持っていないのでポーチに300ミリリットルのペットボトルを持ってきただけでした。これから厚くなったら,こんな装備では熱中症になってしまうでしょう。
また,靴は防水ではないので,雪の上を走ったために中まで濡れました。これも考えないとだめだと思いました。冬は走らないので,とりあえず靴下で対処しようと思っています。
天狗山展望台で20分ほどゆっくりと休み,スキーコースを降りました。かなり足に来ていることもあり,ここの急斜面が一番きつかったです。
ロープウェイのバス乗り場に着いたのは,塩谷駅から4時間後でした。
塩谷駅にあった案内図で計算したところ、走った距離は約13.5kmでした。塩谷駅から最高点の遠藤山までの比高は約600mです。
このコースは塩谷丸山からの下りを過ぎてからは,割合楽な道になり楽しく走れます。葉が茂ったら眺めはあまり効かないでしょうが,林の中を楽しく走ることの出来るコースと思います。逆のコースも考えられますが,塩谷駅からの交通の便が悪いので,小樽に戻るのにちょっと時間がかかりそうです。
それにしても,山の中を走るというのは楽しいと言うことを再確認しました。まあ,週間天気予報を見ていて,天気の良い日に行けるという気楽な生活をしていることも大きいです。
これからも,石川弘樹さんの言うように,最初登って,後はなだらかなアップダウンのあるコースを探して走ろうと思っています。そう言うコースを探すのが,楽しく走る一番のコツかなと思います。
コメント
_ (未記入) ― 2011/05/29 18:48
_ ブログ主 ― 2011/06/04 14:03
周りの景色が,あまり無くて申し訳ないです.塩谷丸山は天気さえ当たればすばらしい山です.登るのもそれほど苦労しないので,何度でも行きたくなる山です.
塩谷から遠藤山へ行って,奥沢に降りるというのも良いコースだと思います.
塩谷から遠藤山へ行って,奥沢に降りるというのも良いコースだと思います.
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近々、塩谷丸山に登ろうと計画を立てようと思っていました。一昨日のタイムリーな状況を拝見することができました。ありがとうございます。トレイルランニングにも挑戦しようと思っているので参考になりました。
失礼いたします。