本の紹介:新版資本論2020/05/04 21:58

 新版資本論が第4分冊まで刊行されました.資本論第1部が完結です.


新版資本論

新版資本論 第1~第4分冊


 私が大学に入ったのは1963年でした.2年生になった64年の秋から地質学鉱物学科の一部授業を受け始め,65年の春には秋吉台や四国の大歩危などの巡検がありました.

 地質関連では,1947年に創立した地学団体研究会の影響で研究方法について考えることも学びました.そのための勉強の一つが,資本論を読むことでした.

 大月書店から出ていた文庫本の資本論の第1巻は揃えましたが,なかなか読み進むことが出来ませんでした.


 今回は2019年9月から始まって隔月で1冊ずつ出版されました.そこで,2か月で1冊を読み切ることを決め,暇を見て読みました.文中に「注」が多いのが資本論の特徴ですが,今回はそこは飛ばして話の流れを追うようにしました.

 マルクスの文章自体も,間に挟まる文章があったり,皮肉を込めた表現があったり,そして何よりも経済用語の定義が十分理解できなかったするので理解するまでには至っていません.


 イギリスにおける労働者の状態や囲い込みによる農民の賃金労働者化などの具体的な話にかなりの分量をさいています.身につまされるような話も出てきます.資本論の具体的根拠を示しているのでしょう.そして労働者が剰余価値を生み出している仕組みについて述べています.


 今回の新版資本論は全部で12分冊ですから,ようやく1/3に達したところです.時間はそれなりに取れますので,一応全部読んでみようと思っています.



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