本の紹介:「中国」の形成2021/12/22 14:35

中国の歴史5

岡本隆司、「中国」の形成 現代への展望、シリーズ 中国の歴史⑤。岩波新書、20207月。

 

 現在の中国の専制主義的政治は、どこから生まれたのか。歴史を知れば少しは分かるのではないかと思い、清朝以後を扱っているシリーズの5から読み始めました。


 習近平政権がやっていることは、これまで誰もなしえなかった全中国を統一した政治体制にしたいという願望を実現するためなのではないか、というのがこの本を読んでの私の感想です。それは、内蒙古自治区、新疆ウイグル自治区、チベット自治区、台湾、香港などを「中国」の中に組み入れると言うことです。

 

 清朝は、中国東北部のジュシェン(女真)人の中のマンジュ(満州)集団が設立した政権で、万里の長城が海に没する山海関を破って1644年に北京を占領しました。

清朝の漢人に対する支配は、直接連絡が取れる各省の総督・巡撫(省の長官のようなもの)を通じて在地の官吏などを任用するという体制を取りました。地方の行政中心地までは中央の支配が及んでいましたが、それより規模の小さな市場町は、数は多いのですが支配が及んでいなかったのが清の支配形態でした。

おそらくこのような政治・社会形態が清朝末期に軍閥が各地に起こった原因なのでしょう。

 

物語風ではあるけれども、政治体制や社会体制の変化がよく分かる内容になっています。


丘珠空港緑地2021/12/22 17:06

 20211221日、あまりにも天気が良いので、ぐるっと散歩してきました。最後は10cmくらい積もった雪野原の丘珠空港緑地を歩きました。

 

空港通

写真1 丘珠空港通

 道端には除雪した雪山があります。道路は場所によっては洪水状態です。私の足下は、ゴアテックスのアッパーのトレイル・ランニング用の靴とスパッツです。今の時期は、この格好で雪の中もなんとか歩けます。

 

タマネギ畑

写真2 「サッポロさとらんど」付近から南西を見る

 雲が垂れ込めている感じで、西の山々は見えません。藻岩山がかろうじて見えます。この雲は、雪雲と言うより雨雲の色です。一面の雪野原はタマネギ畑です。雪の反射で画面が全く見えず、写真は傾いています。

 

伏古川

写真3 伏古川

 すっかり雪化粧です。この川は北24条通沿いにある伏古川下水処理場の排水が流れているので、冬でもあまり凍ることがありません。気温がマイナス10度くらいを超すと川から湯気が立ち上ります。

 

丘珠伏古橋

写真4 丘珠伏古橋から北西を見る

 北の方は今日も降っている感じの雲です。中央左手の伏古川は直線化されています。

 

丘珠空港緑地

写真5 丘珠空港緑地

 黒い雲が流れて手稲山が姿を現しました。右手の黒い筋が滑走路で、その向こうは「つどーむ」です。雪の深さは10cmくらいで、吹きだまりでは膝まであります。

 

滑走路

写真6 滑走路

 北西から飛行機が降りてきました。機体の上に主翼が付いているフランスATR製のターボプロップ機です。滑走路の方向は北西―南東です。丘珠空港には、このほかにスウェーデン製のサーブ340が就航しています。