ちょっとうれしい,でも他愛もない話 ― 2010/01/06 11:53
あけましておめでとうございます.
札幌は雪の少ないお正月になりました.昨年12月中頃は氷点下14度くらいまで下がったのですが,このところ割合暖かい日が続いています.
ところで, 第二東名高速道路の調査が華やかだった頃,静岡によく行きました.札幌では見られない夏みかん,イチジク,ビワなどの実がなっているのを見るのは楽しいものでした.
子供が小学校3年生くらいの時,給食でビワが出て,それを家に持って帰ってきて食べました.ビワの種というのは大きくて,ぴかぴかに光っていて捨てるのが何となくモッタイナイ感じがします.それで,鉢に種を植えました.
しばらくすると芽が出てきて大きくなっていきました.夏は庭に植え変え,冬は鉢に移して室内で育てること14年.ついに5個,実がなりました.小さいけれどもそれなりに甘みがありおいしい.種を植えた当時は姿も形もなかった孫にも食べさせました.孫達は何の感動もなく,ぺろりと食べてしまいました.

岡山に住んでいる会社の人に,ビワを育てているという話をしたら,「ビワの種は植えるものではない,実がなるのを見ることはできなのだから,と言われている」と教えてくれました.
地質時代は確かに長い.しかし,植物,それも木を育てるというのも息の長い仕事です.材木として育てるのであれば80年,100年というのが1サイクルになるのですから.
今度は次男が沖縄土産にシークヮーサーを貰ってきました.この種を植えたら若木が出てきました.今度はこれに挑戦してみようと思っています.
北海道の冬の室内は常夏です.全室暖房で夜でも室内は15度くらいの温度を保っています.朝起きてから暖房を入れるのは,完全に冷え切った室内を温め直すことになり不経済なのでこのような設定にしています.場所さえあれば南の植物でも十分育つことが分かりました..

今年もビワの実はなるのだろうか.
冬のモエレ沼公園 ― 2010/01/17 17:22
冬のモエレ沼公園はクロスカントリースキー,スノーボード,ソリ,スノーシューなどで遊べる.
モエレ山のてっぺんからソリで滑り降りれたら,その迫力はかなりのものである.
クロスカントリースキーのコースは,ほぼ公園内を1周していて坂もありそれなりに楽しめる.ただし,北西の風が強い時には雪煙が舞い,前進するのに苦労する.
冬のモエレ沼の写真です.

モエレ山南西斜面

夕日を浴びるモエレ山

吹雪前のモエレ山

モエレ山から見た恵庭岳と藻岩山

夕張岳

プレイマウンテンと雪雲

プレイマウンテン

冬の海の噴水
マーセラス・オイルシェール ― 2010/01/20 14:27
2010年1月15日のダイヤモンド・オンラインに『世界のLNG市場に価格破壊 米国発「シェールガス革命」の衝撃』という記事が載った.
<http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100115-00000000-diamond-bus_all>
このガス田開発が世界のエネルギー情勢に与えつつある状況については,上記ウェブページに概要が載っている.
アメリカのニューヨーク州からペンシルバニア,ミシガン,オハイオ,ヴァージニアの各州にまたがる地下にマーセラス・シェール(マルケルス頁岩:Marcellus Shale)が分布していて,この頁岩に膨大な量のガスと石油が包蔵されているという.最近の試算では500兆立法フィート(1,400億立方メートル)であるという.
マーセラス・シェールはデボン紀の黒色の密度の小さい有機物に富んだ頁岩で,ガスの生産量が多い有機物に富んだ部分はパッチ状に分布していて最大厚さは75m以上である.
新しく採用された採掘方法ではマーセラス・シェールに沿ってボーリング(コントロールボーリング)を行い,同時に水圧破砕法で亀裂を作ることで生産量を上げている.
ガスはマーセラス・シェール中に3つの形態で賦存している.
1)頁岩の細孔中
2)頁岩層を貫通している縦亀裂(節理)中
3)鉱物粒や有機物への吸着
この中で最も回収しやすいのは細孔中のものである.これまでの実績からは多くの亀裂が交差している部分でガスの回収に成功していると言う共通点がある.
(以上は,geology.comの記事による)
なお,アメリカ地質調査所のオープンファイル・レポート2006-1237に,R.Milici&C.Swezyの詳細な報告書がある.
<http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100115-00000000-diamond-bus_all>
このガス田開発が世界のエネルギー情勢に与えつつある状況については,上記ウェブページに概要が載っている.
アメリカのニューヨーク州からペンシルバニア,ミシガン,オハイオ,ヴァージニアの各州にまたがる地下にマーセラス・シェール(マルケルス頁岩:Marcellus Shale)が分布していて,この頁岩に膨大な量のガスと石油が包蔵されているという.最近の試算では500兆立法フィート(1,400億立方メートル)であるという.
マーセラス・シェールはデボン紀の黒色の密度の小さい有機物に富んだ頁岩で,ガスの生産量が多い有機物に富んだ部分はパッチ状に分布していて最大厚さは75m以上である.
新しく採用された採掘方法ではマーセラス・シェールに沿ってボーリング(コントロールボーリング)を行い,同時に水圧破砕法で亀裂を作ることで生産量を上げている.
ガスはマーセラス・シェール中に3つの形態で賦存している.
1)頁岩の細孔中
2)頁岩層を貫通している縦亀裂(節理)中
3)鉱物粒や有機物への吸着
この中で最も回収しやすいのは細孔中のものである.これまでの実績からは多くの亀裂が交差している部分でガスの回収に成功していると言う共通点がある.
(以上は,geology.comの記事による)
なお,アメリカ地質調査所のオープンファイル・レポート2006-1237に,R.Milici&C.Swezyの詳細な報告書がある.