自然とくらしの奥深き風景をつくる土木へ2024/09/23 15:18

2024年8月号土木學會誌


 土木學會誌(20248月号)の特集は、「自然とくらしの奥深き風景をつくる土木へ」です。

 これは、202492日(月)から6日(金)まで、仙台の東北大学を中心に開かれた令和6年度全国大会のテーマです。

 

 自然を改変して造られた土木施設が歴史を旧(ふ)るにしたがって自然に溶け込み風景の一部となります。只見川の橋梁群や大潟村の花街道などです。

 

 この雑誌で紹介されているのは、住之江市、伊予三島市、土井町、新宮村が合併して誕生した四国中央市の産業景観をはじめ、石巻市のかわまちづくり、最上川舟運によって生まれた流域の景観と文化的遺産、釜石の風景、岩木川とりんご畑、只見線沿線の風景、60年を経た八郎潟、3.11震災後の復興事業による気仙沼市の風景の変化などです。

 

 そして、中井 祐氏の「環境改変と倫理としての風景」では、人が風景という環境認識を持つ意味は何かを問うています。人びとの生活向上になるのだから、少々の自然破壊、風景の改変は許されるということではなく、公共的な倫理が求められます。

 

 いろいろと考えさせられる特集となっています。

 



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