国道5号の景色 ― 2015/04/03 20:17
国道5号は函館市と札幌市を結ぶ幹線道路で,延長約280kmである。
函館から北上し小沼,蓴菜沼の脇を通り,駒ヶ岳を右に見ながら森町で噴火湾側に出る。湯の崎トンネルの手前に榎本武揚が上陸した鷲ノ木がある。
ここから長万部までは,噴火湾沿いの眺めを楽しめる。南に駒ヶ岳,噴火湾を挟んで羊蹄山を中心とした山々が見える。
長万部からは内陸に入る。この区間はシーニクバイウェイとなっている。北海道で唯一の一桁国道が「裏道」(バイウェイ)と言うのは,なんとも悲しいけど,交通量は少なく快適に運転できる。
倶知安の町へ下りていく坂の先に喜茂別方面への看板がある。この道々は,羊蹄山の北麓を通り「ふきだし公園」へと続いている。この道を少し行ったところに国道393号への看板がある。ここを左折すると赤井川に抜ける国道393号にまっすぐ続いている。
あとは,国道393号を通り赤井川,キロロ,小樽と快適な運転ができる。
写真1 落部橋を渡った段丘上の駐車場から見た駒ヶ岳
右が駒ヶ岳(標高1,131m),左が砂原岳(標高1,112m)。中央の沢状の地形は昭和17(1942)年火口で,その奥に昭和4(1929)年火口がある。二つの山頂付近だけに成層火山体を形成した駒ヶ岳溶岩(34,000年前以前)が露出している。
写真2 上と同じ場所から見た羊蹄山(標高1,898m)
靄がかかっていて分かりづらいが,中央やや右にきれいな台形の山体を見せている。左の三角の山頂は,昆布岳(標高1,045m)か。
写真3 国道5号の蘭越町目名付近から見え始めるニセコ連峰
右からニセコアンヌプリ(標高1,308m),イワオヌプリ(標高1,116m),ニトヌプリ(標高1,080m),チセヌプリ(標高1,134m),シャクナゲ岳(標高1,074m)で,一番左の形の良い山が,多分,目国内岳(1,202m)である。
写真4 蘭越駅手前の国道5号の大カーブ付近から見た昆布岳(標高1,045m)
この三角の山容はどこからでも目立つ。地味だが,かなり大きな山体を持っている。この山を構成するのは両輝石安山岩で,噴出年代は約280万年前とされている。
写真5 ニセコ町ルベシベ川手前の「ニセコ町黒川地区ビューポイント」から見たニセコ連峰
写真6 同じ場所からの羊蹄山
もう少し小樽側へ行ったところにある「ニセコ町宮田ビューポイントパーキング」からの羊蹄山の姿も見事である。羊蹄山は活火山で,最後の噴火は約2,500年前とされている。
写真7 倶知安町富士見付近から見た無意根山(標高1,460m)
左の白い緩やかな尾根が無意根山である。東の札幌方面から見ても西から見ても,この独特の山容は変わらない。この山の形成年代は約300万年前である。
写真8 毛無山から望む石狩湾
対岸には暑寒の山々,隈根尻などが望める。明日の天気を予想させるように雲が出てきた。