札幌の北3条通2014/08/05 20:19

 札幌の旧道庁赤レンガ庁舎から東へ延びるのが北三条通です。この通りの旧赤レンガ庁舎正門から駅前通までの間が,レンガで敷き詰められ歩行空間として2014(平成26)年7月に一般解放されました。
 北三条通を東に行くと札幌ファクトリー,昔のサッポロビール工場に行きます。札幌の東西の道路は,現在では北1条通や大通,南4条通が主要な道路になっていますが,明治の頃は北一条通りと北三条どおりが,東へ抜ける主要な道路でした。北三条通は札幌通と呼ばれ,札幌農学校,製網所,麦酒所,葡萄酒所などが通りの南側に並んでいました。
 
 旧道庁赤レンガ庁舎前は,1924(大正13)年にブナ材による舗装道路として完成しました。現在の赤レンガ舗装の下には,このブナ材の木塊がそのまま埋められています。

 なお,この歩行空間の区間は,「道庁正門前木塊舗装・銀杏並木」として2011(平成23)年に土木学會選奨土木遺産に選定されています。


写真1 西4丁目・駅前通付近から旧道庁赤レンガを望む
 手前の石は,札幌国際芸術祭2014に出品されたもので「一石を投じる」(Stone from Nibutani)。島袋道浩(しまぶく・みちひろ)氏の作品です。緑色岩,赤色チャート,それに多分,石灰岩が混在した岩でつくられたものです。


写真2 レンガ歩道から東を見る
 イチョウ並木もこの空間の売りのようです。


写真3 北側の歩道
 この歩道の広さと通りに面した建物の高さが抑えられていることが,開放感をもたらしています。


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