黄金山2014/07/21 16:35

 石狩市浜益のにある富士山のような形をした山である。黄金山という山は,全国各地にある。多くが金の産地に関係しているようで,この山も金が採れたことによるという説がある。


写真1 国道231号浜益橋から見た黄金山
 葛飾北斎が描く富士山にそっくりの急斜面の山腹を持つ。

 地図で見ると山全体の形は長方形に近く,北西から南東に延びているように見える。ナノで,見る方向によってその形が違ってくる。
 国道451号を滝川の方から下って来て最初に目に飛び込んだときの姿は,「何だ!あの山は!」という感じである。


写真2 国道451号を滝川から浜益に向かって最初に見える黄金山
 この姿が,多分,一番迫力があるように思う。植生が付かない南西斜面とその下に柱状節理のようなものが見える。


写真3 国道451号実田(みた)橋付近からの黄金山
 この方向からは富士山にそっくりである。

 この山は,火成岩の岩脈で出来ていて,5万分の1地質図幅では「輝石安山岩」となっているのに対し,地質図Naviでは「斑れい岩質の深成岩」となっている。地質図Naviによれば,同じような岩体は,黄金山のすぐ西の丸山,南の琵砂別川上流にもあり,北は暑寒別川下流左岸から転々と南北に並んで分布している。

 なお,石狩市の「市民生活便利帖 動画版」に黄金山登山の様子が紹介されている。なかなか優れた作品である。