「地質Navi」が正式公開されました2013/05/22 16:28

 産業技術総合研究所 地質調査総合センターの「地質図表示システム 地質Navi」が2013年5月10日に正式公開されました。URLは下のとおりです。なお,5月10日は「地質の日」で,この日に公開したことに作成者の意気込みを感じます。

  < https://gbank.gsj.jp/geonavi/ > 

 いくつかの特徴と私の感想を述べます。

 1)背景の地図は,「国土地理院 電子国土」,「Googlw航空写真」などから選ぶことが出来ます。右肩にメニューがあります。私にとって使い勝手が良いのは,場所の確認が楽な電子国土です。

 2)最初に表示されるのは20万分の1シームレス地質図です。ここでは,全国統一凡例で地質が表示されますので,「支笏火砕流堆積物」は,「後期更新世(Q3)の火山岩類(非アルカリ火砕流)」となります。形成年代も表示されます。

 3)50万分の1から5万分の1までの地質図表示に切り替えられます。例えば,「5万分の1札幌図幅」を表示させることができます。支笏火砕流堆積物の分布域は,「支笏噴出物 豊平浮石層」と「月寒火山灰層」と命名されていたことが分かります。

 4)右上に「現在地」というメニューがあります。かなり正確に,現在いる位置を表示できます。「電子国土」の背景で拡大していくと2万5千分の1地形図になります。これは便利です。

 戦後の地質図幅が作られてから60年以上が経っています。この間に,地質観は大きく変わりました。現在の地質の見方は「20万分の1シームレス地質図」の凡例から知ることが出来ます。一方,どこにどんな岩相が分布しているのかは,既存の地質図幅を読み替えることで理解できます。また,既存地質図の断面図も表示されます。
 非常に優れたシステムで,さまざまな使い方が出来ます。



コメント

_ 福井雪夫 ― 2013/09/24 06:22

全国の 地質状況を 見たいです

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