住民参加の地すべり観測2006/04/10 18:56

 最近の経済情勢を考えると大規模な計器を設置しての地すべり観測は難しくなってきている.これに代わる方法の一つとして,その地区に住んでいる人たちに地すべり観測に参加してもらうことが考えられる.
 一般に現在行われているのは,相互通報システムを構築するものである.この一つの形態は次のようなものです.
 行政機関と住民がインターネット,公衆網などにより相互に情報を伝えあい,緊急時には住民からも行政側からも,固定電話,携帯電話,メイル,ファックスなどあらゆる手段で情報を伝えあうというものです.
 現在,携帯電話の普及は持っていない人を探すのが難しいくらいになっています.携帯電話を最大限生かした地すべり観測態勢といざというときの緊急通報ができないだろうかと考えています.
 掲示板が緊急時に地域限定の細かい情報を伝えることができることは事例がありことは4月8日のブログで述べました.
 このようなことを,地域でもっときめ細かく行い,その地域の気象や地すべり変動の記録を蓄積していくことで,住民の防災意識が高まればより効果的でしょう.
 実際にはクリアしなければならない問題が,実行段階でいろいろと出てくるでしょうが,ぜひやってみたい試みだと思います.

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都市の景観(その1)2006/04/10 22:24

 
 都市の景観とは何だろうか.例えば,上に写真は皇居二重橋の付近から見た東京駅方面です.このいかにも雑然としたたかさがまちまちのビル群を見て,美しいと感じる人はどのくらいいるでしょうか.一つ一つのビルは確かに美しいのですが,街全体としての調和が全くありません.
 確かに東京駅の丸の内側は,けばけばしい広告塔や看板が無く,それなりにビル群が美しく見えます.でも,そこには街としての統一が取れているとはとても言えません.
 東京駅の南側に建つビルも煉瓦の駅舎と調和しているとも思えません.景観法が施行されたというのに一体,都市景観はどんな風になっていくのでしょう.
 
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