本の紹介:三体II2020/08/18 13:20


三体II
劉 慈欣,三体 II 黒暗森林(上),(下).早川書房,2020年6月.

 お盆も夏休みも関係ない生活とは言っても,世間のリズムに合わせて生活しないと気分的に落ち着きません.そこで,他のことは何もしないで「三体 II 上・下)」を14日から16日にかけて読みました.

 去年出た「三体」で物語の環境がある程度分かっているのと話が具体的で分かりやすいのとで一気に読み切りました.確かに面白い.同時に,いろいろ考えさせられました.

 特に未来社会の地球で,地上が住みにくくなっているというのは,今の地球を取り巻く状況を考えると一つのあり得る世界を表しているように思います.まあ,人間のやることですから,その気になれば別の道はありますが.

  「三体 II」 まで終わった段階で地球を救ったのは社会学者というのも示唆に富んでいます.技術だけでは地球外文明に勝てないということのようです.

 読んで損は無い内容でした.