12月の大雪 ― 2016/12/10 19:09
夕べ(2016年12月9日)から雪が降り,一気に積もりました.この時期に,こんなに降ったのは記憶にありません.私が札幌に来たのは,1963(昭和38)年です.
仕方なく今朝,雪かきをしました.歩道に積みきれず,一部は家の裏に運びました.正月にはみんな来るので,少しでも家の前の道路は空けておきたいのですが,この雪ではなんともできません.幸い,排雪を頼んでいるので何とかなるとは思いますが,この勢いで降られたらどうなることかと心配です.
図1 札幌市の北東郊外の積雪状況
すっかり真冬の状態です.午後3時頃です.札幌新道は,伏古インターチェンジから小樽側は通行止めになっていました.市電は運行していませんでした.札幌中央図書館で岡田弘(おかだ・ひろむ)さんの講演があるので,行こうと思って出かけたのですが諦めました.
図2 窓の外は吹雪
太陽活動の第24太陽周期の黒点数はピークを過ぎて減少に向かっています.つまり,現在太陽活動が不活発になりつつあります.
太陽活動と気候変動の関係は一筋縄ではいかないようですが,極めて単純に考えると次のようになります.
太陽活動が不活発になると太陽磁場によるバリアが弱くなって地球に届く宇宙線が増えます.宇宙線によって電子が作られ,それが雲の水滴を作りやすくします.雲が増えることによって地球表面は寒くなります.
つまり,太陽活動が不活発になると地球は寒冷化に向かうと考えられます.
このような現象は,分かっている範囲では1645年頃から1715年頃(慶安から元禄の頃)のマウンダー極小期,1810年頃(寛政の頃)を中心としたダルトン極小期などが知られています.1770年頃〜1815年頃にかけては江戸の隅田川が何回か凍ったという記録があるそうです(例えば,http://edo-g.com/blog/2016/02/heater.html ).
ところで,大気中の二酸化炭素の量は増加の一途をたどっています.気象庁の観測では,2015年は400ppmを越えています.世界の平均濃度は400.0ppmです.

図2 二酸化炭素濃度の経年変化(気象庁)
1992年に増加量がほぼ0になっていますが,それ以外の年は増加しています.1750年頃の平均的な二酸化炭素濃度は,278ppmとされていますので,1.4倍になっています.綾里(りょうり:青い線)は岩手県三陸町です.
二酸化炭素が環境に及ぼす影響としては,温暖化のほかに海洋の酸性化があります.酸性化によって絶滅する種もあると予想されています.
なので,いずれにしても二酸化炭素の排出は,できるだけ押さえるのが良いのだろうと思います.