「あさひかわジオパークの会」フォーラム ― 2013/12/16 18:18
2,013年12月7日(土),13時30分から旭川市大雪クリスタルホールで表記フォーラムが開かれました。フォーラムの目的は,「神居古潭峡谷の魅力を再発見し,大雪十勝火山群を含む旭川周辺地域を視野に入れたジオパークとしての可能性を考えます。」(案内より)と言うことです。
「あさひかわジオパークの会」は,和田恵治氏(北海道教育大学)が代表で,向井正幸氏(旭川博物館)が事務局長をしています。

写真1 三笠方面に向かう雪雲
かなり勢いのある雲です。札幌インターチェンジから高速に乗った直後です。右下にモエレ山が見えます。

写真2 美唄付近の猛烈な雪
風はそれほどありませんが,降り方が半端でないです。
7日は旭川博物館の見学もしたかったので,朝9時,札幌駅のバスターミナル発の便に乗りました。岩見沢から北は猛烈な雪降りで,バスは美唄インターチェンジで高速を降りて,滝川まで国道12号を行きました。
幸い,旭川はそれほどの雪降りではなく,旭川駅から氷点橋を渡って,歩いて大雪クリスタルホールに行きました。

写真3 旭川の買い物公園
雪は降っていませんでした。

写真4 忠別川と旭川駅

写真5 旭川市大雪クリスタルホール
右の建物が博物館です。左に今回のフォーラム会場であるレセプション室などがあります。
博物館は,入ってすぐのところに実物大のアイヌの住居があります。地階に地質の標本や解説があります。
企画展「プリモーリェ(ロシア沿海州)の森〜デルス・ウザーラ絵物語」が開かれていました(12月8日まで)。デルス・ウザーラと言うのは,1900年の初めにロシア沿海州地方を探検したアルセーニエフを案内した先住民ナナイの猟師の名前です。
和田恵治代表の挨拶のあと,道立総合研究機構地質研究所の広瀬 亘氏が「ジオパークでつなぐ人と大地」と題して基調講演を行いました。
そのあと,向井正幸氏の司会でパネルディスカッションに移りました。
合地信生氏(元知床博物館)「神居古潭の変成岩」
堀江健二氏(北邦野草園)「超塩基性岩帯の植物」
中谷良弘氏(あさひかわジオパークの会)「神居古潭ジオマップの作成」
野口昌宏氏(あさひかわジオパークの会)「神居古潭峡谷の斜面防災」
栗原憲一氏・新居忠浩氏(三笠ジオパーク)「ジオマークへの取り組み」
熊谷 誠氏(白滝ジオパーク交流センター)「白滝ジオパークの成果」
会場からは,神居古潭峡谷だけでなく十勝・大雪・上川盆地という広い範囲で考える必要があると言う意見が出されました。
これに対しては,大雪山系から上川盆地,そして神居古潭峡谷という一連の物語のなかで,それぞれのジオサイトを位置づけて、今後の活動を進めていくという和田代表の話がありました。

写真6 始まる前の会場の様子
事務局では,20人程度の参加者と予想していたようですが,会場一杯の100人ほどの人が参加していました。今後の活動に期待が持てます。