応用地形判読士の受験申し込みました2012/05/09 16:01

 今年から応用地形判読士という資格が創られました.7月14日(土)に一次試験が行われます.午前9時半から午後3時半まで,途中1時間の昼休みを挟んでの試験で,全国10カ所で行われます.

 この試験で面白いのは,申し込み時に受験料を振り込まないことです.申込者の先着順で受験者を決めることになっているからです.十分な人数を収容できる会場が準備できないという理由なのか,人気沸騰で受験者が殺到するという予想なのか,1回目で受験者の概数がつかめないためなのか分かりません.

 公共事業などの建設工事で,事業の最初期に地形判読を行っていれば避けられたであろう無駄は沢山あります.確かに,これまで得られた知識では予想できないような状況になることもあります.しかし,大部分の場合は,地形・地質の常識を持っていれば回避したり,事前に対策を行って,大きな手戻りがなく工事を進めることができたであろうと思います.

 そういうことを考えると,一定の水準の地形判読技術を持った技術者を確保しておくことは重要です.

 もう一つ,この試験では一切の受験資格がないことが特徴です.地図を読むことを趣味としている人が自分の力がどの程度かを知るには良い試験だと思います.
 一次試験の合格者は「応用地形マスター」という称号が貰えます.それも,I 級 と II 級があり,I 級に合格した人は応用地形判読士補として登録し二次試験を受けることができます.

 ところで,費用ですが,一次試験受験料は12,600円(税込み.以下同じ),応用地形判読士補としての登録料が8,400円,二次試験受験料は21,000円,応用地形判読士としての登録料が8,400円です.無事,二次試験まで通って応用地形判読士として活躍するには,締めて50,400円が必要になります.

 地図や地形図を見るのは楽しいものです.地形図を見ながら,山の形や川の流れの様子を想像できるようになれば,楽しみはいっそう増すと思います.肩肘張らず楽しみながら,応用地形マスター目指して受験してみるのも良いと思います.

 詳しくは,下のサイトの「更新情報」と「資格関連」を見て下さい.
<http://www.zenchiren.or.jp/>


札幌の部分日食2012/05/21 14:47

 寒かったけれど,見事な天体ショーを見ることができました.

 札幌の東の方は,多分,山背が太平洋から吹き込んでいたのだと思います.速い流れの低い雲が,南東から北西に流れていました.それが幸いして,日食フィルター無しで写真を撮ることが出来ました.今回は,肉眼観察ではキチンと観測用の日食グラスを使いました.ある程度の時間見ていることができるので,月が,だんだん太陽を覆っていくんだと言うことを実感ができました.
 月の陰は,右上から覆ってきて,左下に抜けていきました.写真は雲の流れを見ながらチャンスを待って撮りました.

 1時間半ほど札幌の東北部にあるモエレ沼公園にいましたが,風が冷たく,手は凍えて動かなくなり,身体の芯まで冷えてしまいました.日食の最盛時には鳥も鳴かなくなり,辺りは薄暗くなりました.やはり,独特の雰囲気になります.


1.欠け始め:6時34分頃


2.最盛時:7時49分頃


3.最盛時:7時51分頃


4.左下に抜けていきました:8時26分頃