「ウェブ進化論」(梅田望夫著) を読んで ― 2006/04/08 14:46
久しぶりに興奮して読んだ本でした.
個人個人が持っているパソコンのハードディスクの中にでなく「あちら側」の世界に情報を置き,誰もが利用できる状態になれば,知識の成長,発展がこれまでの速度に比べて瞬間に近い速度で進みうる可能性を持っていると言うことはすばらしいと思う.
特にこの中で,低コストのウェブ利用が可能になる理論的根拠を「ロングテール理論」で説明しているのは,まだ半信半疑ですが一応納得できます.
ブログの可能性についても,単なる個人の日記ではなく「知的生産の道具」であるという位置づけは,目から鱗でした.
確かに,インターネットの繋がりさえすれば,例えば,ホテルのロビーに置いてあるパソコンからでも,今考えていることを書き込むことができ,自分のメモとして記録しておけます.
ブログの可能性については,例えば災害時の情報収集に使えないだろうかと言うことを考えます.地震なり,豪雨なりが発生した場合,全体の把握も重要ですが,それぞれの地域でどんな状況になっているのかを細かくつかむことができれば,迅速な対応が可能なように思います.このようなときに,玉石混淆の中から本当に重要な(ここが問題)情報が自動生成してくるかは分かりません.
参考になる事例としては<http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/bousai/html/saigai/saigaibbs01.html>があります.これは,2005年9月の台風14号の時に,宮崎市が立ち上げた防災掲示板です.これを読むと宮崎市の担当者の壮絶な対応状況が分かります.ブログで情報の極端な集中を避けながら有用な情報が浮かび上がってくれば非常に効果的だと思います.
最後に,何と言ってもこの本を読んでいて楽しいのはウェブが良いものであるという著者の基本的な態度でした.
【end】
個人個人が持っているパソコンのハードディスクの中にでなく「あちら側」の世界に情報を置き,誰もが利用できる状態になれば,知識の成長,発展がこれまでの速度に比べて瞬間に近い速度で進みうる可能性を持っていると言うことはすばらしいと思う.
特にこの中で,低コストのウェブ利用が可能になる理論的根拠を「ロングテール理論」で説明しているのは,まだ半信半疑ですが一応納得できます.
ブログの可能性についても,単なる個人の日記ではなく「知的生産の道具」であるという位置づけは,目から鱗でした.
確かに,インターネットの繋がりさえすれば,例えば,ホテルのロビーに置いてあるパソコンからでも,今考えていることを書き込むことができ,自分のメモとして記録しておけます.
ブログの可能性については,例えば災害時の情報収集に使えないだろうかと言うことを考えます.地震なり,豪雨なりが発生した場合,全体の把握も重要ですが,それぞれの地域でどんな状況になっているのかを細かくつかむことができれば,迅速な対応が可能なように思います.このようなときに,玉石混淆の中から本当に重要な(ここが問題)情報が自動生成してくるかは分かりません.
参考になる事例としては<http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/bousai/html/saigai/saigaibbs01.html>があります.これは,2005年9月の台風14号の時に,宮崎市が立ち上げた防災掲示板です.これを読むと宮崎市の担当者の壮絶な対応状況が分かります.ブログで情報の極端な集中を避けながら有用な情報が浮かび上がってくれば非常に効果的だと思います.
最後に,何と言ってもこの本を読んでいて楽しいのはウェブが良いものであるという著者の基本的な態度でした.
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