地層処分 ― 2012/11/20 12:47
放射性廃棄物は,人間の手の届かない所へ棄てるしかないのだろう.それにしても「トイレなきマンション」に頼ってきた代償はあまりにも大きい.国民的な合意を得て放射性廃棄物の処分方法を決めなければならない.このことだけでも,原子力発電に頼るエネルギー政策は,すぐに,やめなければならないと思う.

吉田英一著,地層処分----脱原発後に残される科学課題.2012年11月発行,近未来社.
放射性廃棄物を地下300mより深いところに埋めて処分しようというのが「地下処分」です.この本では,放射性廃棄物の処分を次のように分けています.ですから,地層処分というのは,一度使った核燃料の再処理を前提としています.地層処分と直接処分という言葉が,ちょっと,ややこしいです.
放射性廃棄物の処分
管理---コンクリート建屋で何万年も隔離する.
処分---地下処分---地層処分:再処理で出た高レベル放射性廃棄物を地下に埋設する.
直接処分:再処理しないで放射性廃棄物を直接地下に埋設する.
その他の処分---海溝処分・海洋底下処分・氷床処分・宇宙処分・消滅処分
なお,学術会議が2012年9月に出した「回答 高レベル射性廃棄物の処分について」では,次のように高レベル放射性廃棄物という言葉を使っています.
『本回答において、「高レベル放射性廃棄物」とは、使用済み核燃料を再処理した後に排出される高レベル放射性廃棄物のみならず、仮に使用済み核燃料の全量再処理が中止され、直接処分が併せて実施されることになった場合における使用済み核燃料も含む用語として使用する。』
<http://www.scj.go.jp/の「回答」欄.要旨のiiページ>
この本では,再処理して出てきた高レベル放射性廃棄物を地下に埋設して,ある程度の年数が経ったら完全に密閉してしまう方法に関連するいろいろな問題を検討しています.日本全体の地下環境から,地下に掘削したトンネル周辺の地下環境まで,非常に分かりやすく書かれています.超長期の安定性をどう評価・予測するかというのがポイントです.
仕事としては,いろいろな地質現象を解明でき,分野横断的な視点が必要で非常に面白い対象だと思います.著者は,地下処分について自由に議論できる場が不可欠で,情報の透明性が確保・維持された科学者集団による「認識共同体」の形成が必要だと述べています.
これは,ほんとに大事なことだと思います.いずれにしても,現在すでに存在している放射性廃棄物を,最終的にどう処分するかの研究は進めなければなりません.若い人に魅力のある分野とするためにも大事なことだと思います.
今も大飯原子力発電所では放射性廃棄物が生産され続けています.これをどう処理するのか,早急に対応を考えなくてはならないでしょう.
放射性廃棄物を地下300mより深いところに埋めて処分しようというのが「地下処分」です.この本では,放射性廃棄物の処分を次のように分けています.ですから,地層処分というのは,一度使った核燃料の再処理を前提としています.地層処分と直接処分という言葉が,ちょっと,ややこしいです.
放射性廃棄物の処分
管理---コンクリート建屋で何万年も隔離する.
処分---地下処分---地層処分:再処理で出た高レベル放射性廃棄物を地下に埋設する.
直接処分:再処理しないで放射性廃棄物を直接地下に埋設する.
その他の処分---海溝処分・海洋底下処分・氷床処分・宇宙処分・消滅処分
なお,学術会議が2012年9月に出した「回答 高レベル射性廃棄物の処分について」では,次のように高レベル放射性廃棄物という言葉を使っています.
『本回答において、「高レベル放射性廃棄物」とは、使用済み核燃料を再処理した後に排出される高レベル放射性廃棄物のみならず、仮に使用済み核燃料の全量再処理が中止され、直接処分が併せて実施されることになった場合における使用済み核燃料も含む用語として使用する。』
<http://www.scj.go.jp/の「回答」欄.要旨のiiページ>
この本では,再処理して出てきた高レベル放射性廃棄物を地下に埋設して,ある程度の年数が経ったら完全に密閉してしまう方法に関連するいろいろな問題を検討しています.日本全体の地下環境から,地下に掘削したトンネル周辺の地下環境まで,非常に分かりやすく書かれています.超長期の安定性をどう評価・予測するかというのがポイントです.
仕事としては,いろいろな地質現象を解明でき,分野横断的な視点が必要で非常に面白い対象だと思います.著者は,地下処分について自由に議論できる場が不可欠で,情報の透明性が確保・維持された科学者集団による「認識共同体」の形成が必要だと述べています.
これは,ほんとに大事なことだと思います.いずれにしても,現在すでに存在している放射性廃棄物を,最終的にどう処分するかの研究は進めなければなりません.若い人に魅力のある分野とするためにも大事なことだと思います.
今も大飯原子力発電所では放射性廃棄物が生産され続けています.これをどう処理するのか,早急に対応を考えなくてはならないでしょう.