「飛騨トンネルの物語」の紹介 ― 2008/11/22 14:33
本の紹介「秘境を貫く 飛騨トンネルの物語」
2008(平成20)年7月5日,飛騨トンネルが開通し,東海北陸自動車道が全線開通した.
この本では,飛騨トンネル建設の話が迫力を持って語られている.
当初,御母衣ダムを経由する予定であった路線が,1988(昭和63)年に現在の飛騨トンネルルートに変更されたいきさつから始まって,2006(平成18)年3月の避難坑貫通,2007(平成19)年1月の本坑貫通までの経過が語られている.専門的な内容を,とても分かりやすく述べているので一気に読むことができる.
トンネル建設を分かりやすく書いた本としては,「丹那トンネルの話」(鐵道省熱海建設事務所,1933)があるが,読み物としては,この本の方が数段面白く読める.
天生(あもう)トンネルと呼ばれていたこのトンネルが,飛騨トンネルと名前を変えたいきさつ,無謀とも思える直径12.84mのトンネルボーリングマシン(TBM)で道路トンネルを一気に掘ることに決定するまでの経過,切羽崩壊,盤膨れ,高圧の大量湧水などに遭遇して,どうやって切り抜けたか,最後にTBMが力尽きて外殻が地中にそのまま残された話など,興味は尽きない.ページ数は189ページであるが,巻頭にカラーの写真と図がありトンネル掘削現場の理解を助けてくれる.
インターネットでは,高速日和<http://kousokubiyori.jp/index.html>の「ショッピング」で入手できる.値段は840円(+送料).
【END】
2008(平成20)年7月5日,飛騨トンネルが開通し,東海北陸自動車道が全線開通した.
この本では,飛騨トンネル建設の話が迫力を持って語られている.
当初,御母衣ダムを経由する予定であった路線が,1988(昭和63)年に現在の飛騨トンネルルートに変更されたいきさつから始まって,2006(平成18)年3月の避難坑貫通,2007(平成19)年1月の本坑貫通までの経過が語られている.専門的な内容を,とても分かりやすく述べているので一気に読むことができる.
トンネル建設を分かりやすく書いた本としては,「丹那トンネルの話」(鐵道省熱海建設事務所,1933)があるが,読み物としては,この本の方が数段面白く読める.
天生(あもう)トンネルと呼ばれていたこのトンネルが,飛騨トンネルと名前を変えたいきさつ,無謀とも思える直径12.84mのトンネルボーリングマシン(TBM)で道路トンネルを一気に掘ることに決定するまでの経過,切羽崩壊,盤膨れ,高圧の大量湧水などに遭遇して,どうやって切り抜けたか,最後にTBMが力尽きて外殻が地中にそのまま残された話など,興味は尽きない.ページ数は189ページであるが,巻頭にカラーの写真と図がありトンネル掘削現場の理解を助けてくれる.
インターネットでは,高速日和<http://kousokubiyori.jp/index.html>の「ショッピング」で入手できる.値段は840円(+送料).
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