令和4年度 巨大地震対策オンライン講演会 ― 2023/02/21 20:19
2023年2月18日(土)午後1時30分から午後4時30分まで「巨大地震に関する地震津波情報を最大限に活用するために~巨大地震・津波のサイエンスと防災対応~」と題して表記講演会が開かれました。Zoomで視聴しました。
講演者と講演内容は以下のとおりです。
朝田 将氏(内閣府):切迫する巨大地震による被害想定と防災・減災に向けた取組
古村孝志氏(東京大学):海溝型巨大地震による強い揺れと津波
谷岡勇市郎氏(北海道大学):日本海溝・千島海溝で発生する巨大地震と津波のメカニズム
鎌谷紀子氏(気象庁):地震・津波の情報とその利活用
矢守克也氏(京都大学):巨大地震・津波から命を守るための備えと行動
以下、印象に残った点を列記します。
古村氏
巨大地震が発生した場合、通常の地震波に遅れてやってくる長周期地震動があり10分くらい地震動が続きます。特に、高層建物の上の方の階では揺れが大きくなります。通常の地震動の深度階とは別に4段階の長周期地震動階級が決められています。長周期地震動階級4では人が立っていることができず、這わないと動くことができないほどの揺れです。
谷岡氏
日本海溝・千島海溝で超巨大地震が冬に起きた場合、特別の困難が発生します。
津波に対して非難しなければなりませんが、冬は路面が凍結している、雪で道幅が狭くなっていることから避難速度が低下します。無事避難できたとしても暖をとれずに凍死したり、低体温症になったりします。 東日本大震災では0.2%の人が低温のために亡くなっています。
地震の揺れによって家の中で怪我などをしないために、家具の固定などの対策が必要です。さらに、家具などを置かない避難用の部屋を作っておいて、地震が来たらその部屋に家族が避難するということも考える必要があります。
鎌谷氏
地震が発生すると緊急地震速報が出されます。
地震発生から3分後に津波警報、5分で震源震度情報、10分で長周期地震動、15分で推計震度分布を発表します。
津波は警報が間に合わない場合があります。逆に、予想時間より遅れて津波が到着することもあります。津波の高さも局所的に高くなる場合があります。
海岸などでは赤白格子模様の津波フラッグを振ったり、高いところに掲げたりして避難を促します。音が聞こえない場合に有効です。
矢守氏
津波の避難訓練がマンネリ化している可能性があります。スマートフォンで見ることのできる「逃げトレ」というソフトを開発しました。
これによって避難訓練がどうだったのか診断・判定を行えます。いつ・どこへ・どこを通って・誰と逃げるのかを自分で判断できるようになることが大事です。さらに、条件を変えていろいろなシナリオで訓練することができます。条件としては、自然の条件と人間の行動の条件があります。逃げトレのデータを集積して参考にします。
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