本の紹介:チバニアン誕生2021/07/09 15:41

チバニアン誕生

岡田 誠、チバニアン誕生 方位磁針のN極が南をさす時代へ。ポプラ社、20216月。

 

 市原市田淵の養老川右岸の泥でできた崖を見て、77万年前の海の底を想像してみてと言われてもなかなか難しいでしょう。漫画風の解説図を交えてこの崖が、どうすごいのかを説明しています。

 

 岡田さんが、どうして地質学者になったかの説明の後、チバニアン承認の国際レースの様子が述べられています。田淵露頭(千葉セクション)の何が優れているのか、多くの地球科学者の協力でチバニアン承認へ向けて研究を進め、国際的な学術誌へ発表していく過程はハラハラドキドキの読み物になっています。

 

 そして、「第5章 科学の発見とは、今見えている世界を広げること」には、岡田さんが若い人たちに伝えたいことが詰まっています。

 

多分、小学校5年生くらいになれば理解できる内容だと思います。想像力が必要ですが。

 

 

チバニアン露頭

写真 チバニアンの露頭

 20171212日に田淵の露頭を見に行きました。201711月にイタリアの二つの候補地を退けて、この露頭(千葉セクション)が「国際境界模式層断面とポイント」(GSSP:Global boundary Stratotype Section and Point)の候補に残った直後でした。

この写真の真ん中付近のへこんだ層が百尾‘(びゃくび)火山灰層(774千年前)で、赤い杭までが松山逆磁極期、黄色い杭は磁極がふらふらしている時期、青い杭からブルン正磁極期になります。チバニアンの始まりは百尾火山灰層です。


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