山陰近畿自動車道「第14トンネル」の崩落事故 ― 2013/04/26 16:21
京丹後市大宮三重で建設中の第14トンネルの切羽近くで崩落が発生し,昼方作業班のリーダーの方が崩れた土砂に埋まって怪我をし病院に搬送されましたが,死亡が確認されました。崩落が起こったのは,2013年4月13日正午過ぎのことです。
ご冥福をお祈りします。
事故は,発破・ズリ出し作業が終わり,切羽周辺の点検をしている時に発生したようです。崩落の規模は,「左奥の側面が縦7m,横7m,奥行き3m」とされています(京都新聞ウェブサイト:http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130423000159)。
トンネル延長は1,964mで,最大土被りは約260mです。北側の京丹後市三重地区から与謝野町石田に向かって逆勾配で掘削していて,崩落したのは坑口から約600mの地点と伝えられています。この付近の土被りは100m程度と想像されます。おおよその緯度・経度は北緯35度33分30秒,東経135度07分23秒です。
地質は古第三紀前期の黒雲母花崗岩が大部分を占め,崩落地点も黒雲母花崗岩のようです。南坑口付近に閃緑岩が出現するようです。トンネルが通過する山体は,北東ー南西方向に延びていて,トンネルはこれにほぼ直交しています。この尾根は明らかな非対称尾根で,南東側は急峻であるのに対して,崩落の発生した北西側斜面は比較的緩い斜面となっています。何らかの理由で地山全体が劣化している可能性があります。
坑口付近はマサで重機により掘削していましたが,2013年2月19日時点では,かなり硬い岩が切羽に出現してきてCII〜CIと判定しています(http://www.kyo-doko.jp/kensetsun/20130227124154066.html)。
マサや火砕流,未固結から半固結の砂岩類というのは,突発的に崩壊するので注意が必要です。風化した花崗岩類ではよくクサビ破壊を起こしますが,これを予想することは大変難しいです。崩壊したあと,同じ走向・傾斜の節理を探そうと思っても見つからないことがあります。
砂質系の地山は突然崩れることがあるので,十分な注意が必要です。
なお,京都府道路公社ウェブサイトの「みちづくりかわら版 第77号」以降に第14トンネルの進捗状況が載っています。
ご冥福をお祈りします。
事故は,発破・ズリ出し作業が終わり,切羽周辺の点検をしている時に発生したようです。崩落の規模は,「左奥の側面が縦7m,横7m,奥行き3m」とされています(京都新聞ウェブサイト:http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130423000159)。
トンネル延長は1,964mで,最大土被りは約260mです。北側の京丹後市三重地区から与謝野町石田に向かって逆勾配で掘削していて,崩落したのは坑口から約600mの地点と伝えられています。この付近の土被りは100m程度と想像されます。おおよその緯度・経度は北緯35度33分30秒,東経135度07分23秒です。
地質は古第三紀前期の黒雲母花崗岩が大部分を占め,崩落地点も黒雲母花崗岩のようです。南坑口付近に閃緑岩が出現するようです。トンネルが通過する山体は,北東ー南西方向に延びていて,トンネルはこれにほぼ直交しています。この尾根は明らかな非対称尾根で,南東側は急峻であるのに対して,崩落の発生した北西側斜面は比較的緩い斜面となっています。何らかの理由で地山全体が劣化している可能性があります。
坑口付近はマサで重機により掘削していましたが,2013年2月19日時点では,かなり硬い岩が切羽に出現してきてCII〜CIと判定しています(http://www.kyo-doko.jp/kensetsun/20130227124154066.html)。
マサや火砕流,未固結から半固結の砂岩類というのは,突発的に崩壊するので注意が必要です。風化した花崗岩類ではよくクサビ破壊を起こしますが,これを予想することは大変難しいです。崩壊したあと,同じ走向・傾斜の節理を探そうと思っても見つからないことがあります。
砂質系の地山は突然崩れることがあるので,十分な注意が必要です。
なお,京都府道路公社ウェブサイトの「みちづくりかわら版 第77号」以降に第14トンネルの進捗状況が載っています。
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