第四紀のはじまりは260万年前2009/08/22 18:07

 これまで,第四紀の始まりは180万年前とされてきました.国際層序委員会(ICS) は,第四紀という年代区分を存続させると同時に,その始まりを260万年前とすることを投票で決定したと2009年5月21日に発表しました.委員18人のうち16人が賛成であったという.

 地質年代は古い方から,先カンブリア紀(5億4千万年前まで),古生代(2億5千万年前まで),中生代(約6千5百万年前まで),新生代に分けられています.新生代は古第三紀,新第三紀,第四紀の三つに分けられることになりました.
 地質時代区分は化石の記録にもとづいて決められたもので,第一紀,第二紀,第三紀,第四紀に分けられていました.これらのうちで,現在では第四紀だけが正式名称として使われています.
 
 2004年に国際層序委員会が作成した地質年代表では,第四紀が無くなり新第三紀という地質時代が現代にまで延長されていました.これには第四紀研究者から猛反発があり,国際層序委員会で長い時間をかけて検討されてきて,今回の結論に達しました.

 第四紀とはどういう時代なのか.いろいろな指標がありますが,次のようなことが第四紀の特徴とされています.

 1)ミランコビッチ・サイクル(地球軌道の離心率,歳差運動,地軸傾斜角)の振幅が大きくなった時期
 2)北半球に氷床が発達し始める時期
 3)レスの堆積が開始した時期(寒冷気候による乾燥化) 
 4)ホモ属の出現,
 
 つまり,第四紀というのは,鮮新世の湿潤温暖な気候から,氷期・間氷期の出現が明瞭な気候へ移行した時期であると同時に,最も早く道具を製作した早期人類であるホモ・ハビリス(約250万年前に出現.平均脳容量650cc)の出現時期でもあるのです.

<参考>

nature DIGEST 日本語編集版,2009年8月号(VOL.06,NO.8)24p.

【END】

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