本の紹介:絣の着物2025/12/29 17:00

 壺井 栄著、秦 剛編集・解説、絣の着物 壺井栄戦争末期短編集。琥珀書房、20256月。

 

絣の着物 表紙

表紙

 

絣の着物裏表紙

裏表紙

 

 映画にもなった「二十四の瞳」の作者である壺井 栄が、アジア太平洋戦争末期の庶民の日常生活を綴った短編小説です。「絣の着物」と12の短編のほかに「初夏を待つ」と1945815日までの「茶の間日記」が収められています。

 

 どの短編も、しみじみと心に残る余韻をもたらします。

 私は戦前の生活の記憶はありませんが、描かれている風景や登場する人物は子どもの頃の会ったことがあるような人びとです。懐かしさを感じます。

 

 この本の実物は、戦後80年を経た今年、北京で見つかったといいます。国内で発行できず北京で出版されたものが、北京大学図書館外国語学院分館に二冊残っていたのだそうです。1945610日に印刷・発行されたものです。

 

 戦争をしている国の市井の人びとの生活がどんなものなのか、若い人たちに読んでほしいと思います。