本の紹介:子どもの算数、なんでそうなる? ― 2021/05/05 16:22

谷口 隆、子どもの算数、なんでそうなる?。岩波科学ライブラリー302,2021年3月。著者は整数論が専門です。
非常に面白い本です。小学校低学年の子供を持つお母さん、お父さんはもちろん、「何でこんな答えが出るんだ!」と、孫を叱りたくなるおじいさんも読んでみるのが良いと思います。
大人がおかしいと思う子供の答えには、理屈があるというのが著者の見解です。著者自身の子どもの算数の答えを見ながら、どうしてそう考えるのかを推理しています。
例えば、こんな問題があります。
「たまごが7こありました。なんこかつかったあと見たら、のこりは2こでした。なんこつかったでしょう。」
答えは5個と正しく答えましたが、式を書かせたら、7-5=2と書きました。回答としては間違いとされるでしょうが、この式は問題を時系列で記述したものだというのが著者の考えです。
こんな話題が九つ紹介されて、「結び−誤りは宝物」で終わっています。その後に、「第7話 かけ算の順序・かけ算の種類」の補足説明が付いています。