火山灰分析の手びき(第3版)2018/08/09 22:13

火山灰分析の手びき

野尻湖火山灰グループ,地学ハンドブックシリーズ25 

火山灰分析の手びき(第3版) 双眼実体顕微鏡による火山灰の砂粒分析法.

2018年7月,地学団体研究会.


1983年以来,9万冊刊行された「火山灰分析の手びき」の完全カラー版です.副題にあるように双眼実体顕微鏡によって火山灰に含まれる鉱物を識別する手引き書です.


最初に火山灰に含まれる鉱物のスケッチとカラー写真が載っています.火山ガラス,かんらん石,輝石,角閃石,黒雲母,石英などのほかに,ざくろ石や菫青石の写真などが載っています.これらの写真は鮮明で,非常に分かりやすいです.

火山灰から鉱物を取り出す「わんがけ法」,「ふるい法」が説明されているほか,双眼実体顕微鏡での観察方法まで述べられています.


鉱物の観察は実体顕微鏡で行いますが,10倍程度のルーペがあれば,この冊子を見ながら野外で鉱物を見分けることは出来ると思います.


双眼実体顕微鏡は,比較的手頃な値段で手に入るようになってきました.この本で紹介されている「ライカの ES2」は,4万円弱で手に入ります.理科実験機器を販売している「ナリカ社製の Soreo SR-40」は,6万円弱です.


この冊子は,

( http://www.chidanken.jp/index.html>出版物(会員頒布)>-地学ハンドブック )

で入手可能と思います.