本の紹介:続々・石の上にも五十年2018/08/10 15:27

続々・石の上にも五十年

島﨑英彦,石の上にも五十年 一鉱床学者の閑談36話.明文書房,2018年7月.


シリーズ第三弾です.これで,108話になりました.

日々雑感,旅行記,鉱物・試料整理の三本立てです.


この本に「24.天生(あもう)鉱山の黒鉛」が出てきます.黒鉛を採掘した天生鉱山は岐阜県北部の飛騨市河合町元田にあった鉱山で,下小鳥ダムの下流で小鳥川が東北東に流路を変更する右岸付近にありました.


国道360号は,東から小鳥川沿いに遡って,支流の金山谷,天生谷に沿っていき,天生峠を越えて庄川流域へと出ます.その途中に金を採掘していた天生鉱山がありました.

国道360号は,東海北陸自動車道の飛騨トンネルの北坑口の少し北で白川郷インターチェンジに繋がります.


飛騨トンネルの工事では,避難坑と本坑の掘削に使った TBM 2台が,最後に動けなくなり,その外殻がトンネル支保工として今も眠っています.そのTBM の名前が「天生太郎」と「夢天生2000」です.TBM2台の外殻が埋まっているのは,南の河合側坑口から3,500m 付近の飛騨トンネルの貫通点付近で,地質は飛騨片麻岩です.貫通点は,籾糠山(もみぬか・やま)の東尾根の下で,この付近にも金の鉱山がありました.


以上は,余談です.


島崎氏の文章は読みやすく,読んでいると学生時代を思い出すことがあります.



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