プーシキン美術館展と沖縄の旧石器時代展2018/05/16 15:42

連休終わった5月9日(水)に上野公園に行って,東京都美術館で開かれていた「プーシキン美術館展-旅するフランス風景画」と国立科学博物館の「沖縄の旧石器時代が厚い!」を見てきました.


プーシキン美術館はモスクワにある美術館で,収蔵品の数はサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館についで世界第2位と言われています.


今回の展示は1600年代から2000年代のフランス風景画です.クロード・ロランの「エウロペの略奪」(1655年)に始まってレオポルド・シュルヴァージュの「赤い人物のいる風景」まで65点の絵が展示されています.


非常に見応えがあります.2018年4月14日(月)から7月8日(日)までです.


プーシキン展

図1 プーシキン美術館展の図録


国立科学博物館の企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」は,感嘆符がついているように確かに熱い展示です.


那覇市街地にある山下町第一洞穴遺跡からは36,500年前の幼児の人骨が発見されました.


那覇の南約10km,八重瀬町の雄樋川(ゆうひ・がわ)河口右岸にある港川遺跡では石灰岩中の幅1m の割れ目(フィッシャー)から約2万年前~9,000年前までの動物化石や人骨が見つかりました.


宮古島のピンザアブ遺跡(29,000年前)からは人骨や鹿の化石が見つかりました.


久米島の下地原(しもじばる)洞穴遺跡(17,000年前)から幼児の骨が発見されています.


サキタリ洞遺跡(23,000年前)は,南城市玉城前川(たまぐすく まえかわ)にある洞窟遺跡で,世界最古の釣り針などの貝器が見つかっています.これによって,沖縄の縄文人たちの生活の様子が分かるようになりました.


新石垣空港建設中に発見された白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡からは,23,000年前の人骨片が発見されました.


うるま市や宮古島でも旧石器時代の人の生活跡が見つかっています.


この企画展は,4月20日(日)から6月17日(日)までです.

なお,この展示の図録はありませんが,係の人に言えばオールカラー,18頁のパンフレットを貰うことが出来ます.


また,YouTube で「サキタリ洞むかしばなし」と入力すると3つの動画が出てきます.


おきなわの旧石器時代展

図2 沖縄の旧石器時代が熱い!