海老名香葉子 いつも笑顔で2017/08/17 10:52


いつも笑顔で
海老名香葉子,いつも笑顔で—あの戦争と母の言葉—。2017年6月,新日本出版社。

 著者は1933(昭和8)年生まれです。1937(昭和12)年7月には盧溝橋事件が起こされ日中全面戦争が始まっています。それから1945(昭和20)年8月の日本の敗戦まで著者は12年間,戦争の時代を生きたことになります。
 
 この本では,母の想い出から空襲により兄一人のほかすべての家族を失った著者が三遊亭金馬師匠を訪ねて救われるまでが語られています。
 書かれている体験は本当に辛いものですが「いつも笑顔で」生きてきた著者の語りに救われます。

 表紙の絵と挿画は,いわさきちひろのカラーの絵です。

 戦争はけっして起こしてはいけない,ましてや隣国との戦争は多くの犠牲者を出すことを忘れてはならないと強く思います。


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