真鶴半島2017/02/19 16:07

 真鶴半島は箱根火山の南東にあり,相模湾に角のように突き出ている。半島根元のJR東海道線・真鶴駅から先端の真鶴岬まで,直線距離で3kmである。先端の真鶴岬の先に三ツ岩があり,条件が良ければ歩いて行けるという。

 半島を構成する地質は,箱根火山のカルデラ形成期(22万年前〜13万年前)の噴出物である真鶴溶岩グループの安山岩質溶岩ドーム,火砕丘堆積物とされている。JR真鶴駅から真鶴漁港の北にかけては白磯溶岩グループ,岩漁港の北側には岩溶岩グループが分布している(日本地質学会国立公園地質リーフレット編集委員会,2007,1.箱根火山.日本地質学会)。

 真鶴半島は,北西−南東に並んだ単成火山の集合体と考えられている。

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 余談であるが,箱根火山の基盤岩は,南側の伊豆弧の地層と北側の本州弧の地層に分けられる。

伊豆孤の地層
 湯ヶ島層群:1,000万年前の地層で火砕岩、溶岩、貫入岩からなり変質作用を受けている。真鶴半島の南の藤木川流域に,やや広く分布している。
 早川凝灰角礫岩:400万年前〜300万年前の地層で,伊豆弧の海底に堆積した海底土石流堆積物である。国道1号の箱根湯本から宮ノ下の崖で見ることができる。
 須雲川安山岩類:安山岩質凝灰角礫岩,火山角礫岩,溶岩からなる。箱根湯本から畑宿にかけての須雲川や湯本温泉のホテル天成閣の玉簾ノ滝の下半分がこの地層である。

本州孤の地層
足柄層群:伊豆孤と本州孤の間のトラフ堆積物で,200万年前〜100万年前に形成された。箱根カルデラの北の内川より北に広く分布している。地蔵堂から足柄峠へ登る道路の金時山溶岩(玄武岩質)の下に見られる。
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岩溶岩
写真1 岩海水浴場北側の岩溶岩グループ
 安山岩溶岩の末端を見ているのかもしれない。橋は真鶴道路の岩大橋である。


真鶴溶岩
写真2 琴ヶ浜南の真鶴溶岩グループ
 安山岩であるが細かい流理が発達している。赤褐色の自破砕部を挟んでいる。


クスの大木
写真3 クスの大木
 先端の真鶴岬に向かう道路脇に生えているクスの大木である。江戸時代に小田原藩が松苗を15万本植林したと言われ,その後,皇室御用林となったため大きな木が残った。


三ツ岩
写真4 三ツ岩
 右の二つが少し重なっているが,三つの岩の峰がある。
 ここからは,三浦半島,房総半島,大島,利島,新島,初島,神津島,伊豆半島の小室山,大室山が見える。条件が良ければ三宅島も見えると言う。


番場浦の安山岩
写真5 番場浦の岩溶岩グループの安山岩
 これも流理がはっきりしている。しかも直立している。岬の南の番場浦まで,海岸沿いに遊歩道がついている。


お林展望台
写真6 お林展望公園の満開の寒桜(多分)



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