本の紹介:鉱石の生い立ち2016/10/12 17:21


鉱石の生い立ち
島崎英彦,鉱石の生い立ち.2016年9月,明文書房.

 1968年から1999年に定年退職するまで,東京大学で金属鉱床学を担当してきた著者が長年蓄えた深い学問と知識を傾けた本です.
 
 分かりやすい文章で,鉱床学の基礎的なことも含め述べています.金属鉱床についての知識を得ることができると同時に,興味深い話が満載で飽きさせません.
 
 例えば,ニッケルは何故,熱水性鉱床で産出しないのか,金鉱床である九州の菱刈鉱山の発見物語,黒鉱成因論の変遷など,自身の体験も含めながら述べています.

 扱われている金属は,ニッケル,白金,錫,鉄、金,銅,鉛・亜鉛,タングステン・モリブデンなどです.

 鉱石に興味を持っている人には,見逃せない1冊です.

 なお,著者の「島崎英彦のホームページ」( http://www1.odn.ne.jp/~caw40120/index.htm )の「近著紹介(3)」に,本書を書いた動機と目次がが載っています.


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