消費税8%で何故景気が落ち込むのか−実感としてー2016/04/03 20:46

 消費税が8%になってから2年が経とうとしています。この間,社会保障が充実したという話は聞きません。

 それはそれとして,例えば,100円玉を持って買い物に行きます。子どもではないので,例えばの話です。94円のパンを売っていて,おいしそうなので買おうと決めます。レジで100円玉を出すと2円足りませんと言われます。消費税が5%であれば1円戻ってきて,このパンを買うことができます。

 私が実際に,「これは引き締めなければダメだ」と強く感じたのは,2,800円の本を買ったときです。3,000円で大丈夫と思ってお金を出す準備をしていたら,レジの画面には3,024円と表示されていました。これはかなり衝撃的で,うっかり本を買えないなと思いました。
 以後,買いたい本があっても,現物を見てからと決めています。しかし,なかなか現物を見ることが難しいです。で,結局本を買うことが極端に少なくなりました。

 実感として,景気が落ち込む理由が分かったような気がしました。

 私は物を買うときは,表示されている税抜き価格を見て買おうと決めます。そして,実際に金を払う段になって値段がぐんと増えるのにびっくりするのです。

 5%から8%へ,3%増えただけというのは実感と違います。100円で買える物が108円出さないと買えないと言うことです。誰も,今までより3円余分に払えばいいんだとは考えないと思います。

 こういうカラクリは,ほかにもあります。医療費の2割負担が3割負担になるというやつです。1割増えただけとは,誰も実感しません。金を払う身としては,1.5倍増えたと言うことなのです。

 ちょっと飛躍しますが,こういう人を騙すようなやり方を改めないと,国として衰退して行かざるを得ないと思います。