雪が一気に溶け始めた2016/03/11 10:23

 3月中旬だというのに家の周りの道路には,ほとんど雪がなくなった。3月10日の札幌は,寒い朝だったので雪の表面が硬くなっていて,雪の原を自由に歩くことができた。

 一番春らしかったのはヤナギの芽が吹き始めていたこと。
 モエレ沼公園から豊平川の堤防に出て,石狩川合流の少し下流まで歩いて行き戻ってきた。途中,モエレ沼公園のガラスのピラミッドで昼寝をした。


ヤナギの芽
写真1 ヤナギの芽
 石狩川と豊平川捷水路の合流点付近の堤外敷きのヤナギが芽吹いていた。


石狩川合流点
写真2 石狩川と豊平川捷水路の合流点
 向こうが石狩川,手前右が豊平川である。まだ緑にはほど遠いが,カモなどの水鳥が群れていた。


テトラマウンド
写真3 テトラマウンドとプレイマウンテン
 テトラ(左)の銀色は鮮やかさを保っている。プレイマウンテン(右)は,雪が風で飛ばされて積もりにくい北西側から雪が消えてゆく。


モエレ沼
写真4 モエレ沼
 雪があるから撮れる風景。夏になると,ここまで池の中に入ることはできない。正面の橋は「水郷西大橋」である。モエレ沼公園に渡る橋は三つあり,水郷西大橋は公園の北西に,水郷東大橋は南東に,水郷北大橋は東北東にある。このうち,水郷北大橋は人専用のアーチ橋である。


モエレ山
写真5 夕方は雪が降ってきた
 モコモコと春の雪が降ってきた。結局,それほど積もらなかった。


「八法亭みややっこの憲法噺」2016/03/11 14:43


国際婦人デー全道集会_チラシ

 八法亭みややっこ,こと弁護士の飯田美弥子さんの話を聞きたくて,2016国際女性デー全道集会へ行ってきました。場所は札幌市の「かでる2・7」ホールです。
 女性ばかりと思い,おそるおそる会場に入ると,結構,男性がいて一安心でした。女性専用車両に間違って乗った時よりもどぎまぎしませんでした。あいにくの天気で道路はぐちゃぐちゃでしたが,立ち見が出るほどの盛況でした。

 講演の題目は,『私の愛する「憲法13条」よ永遠に!〜八法亭みややっこの憲法噺〜』です。
 講演は高座風にしつらえられた演台の上で行われました。形は落語ですが,レジュメも用意されているという立派な講演でした。なお,主催者から,写真撮影はご遠慮下さいとのことでした。

 憲法13条は「すべて国民は,個人として尊重される。生命,自由及び幸福追求に対する国民の権利については,公共の福祉に反しない限り,立法その他の国政の上で,最大の尊重を必要とする。」としています。

 簡潔で良い文章と思います。

 憲法の歴史から説き起こし,現憲法が自由(人権保障)と民主主義(国民主権),それに平和主義を柱としている先駆的なものであると言います。
 憲法というのは国の形・あり様を決める法形態だと言います。
 現憲法の前文の主語は「日本国民は・・・この憲法を確定する。」となっていますが,自民党の改憲草案の出だしは,「日本国は,長い歴史と固有の文化を持ち,・・・三権分立に基づいて統治される。」といきなり国が主語で始まります。
 その他,自民党改憲草案には,「国のために国民がある」という考えが随所にちりばめられていると言い,具体例を挙げました。
 自民党憲法草案の持っている立憲主義否定の具体例を述べました。

 そして,現憲法では,天皇または摂政も憲法を尊重し擁護する義務を負うとしているのに対し,自民党憲法草案では,第102条第2項で「国会議員,国務大臣,裁判官その他の公務員は,この憲法を擁護する義務を負う」となっていて,天皇・摂政が抜けているのです。さらっと読んでしまうと,どこが違うのか分かりません。

 その他,話題が豊富で,さりげなく自己紹介も随所に入れ,笑わせながらの講演でした。


雪解け2016/03/14 21:47

 3月14日,火曜日。晴れているがモヤがかかっていて遠くの山が見えない。最近,こんな空気の状態のことが多い。今日は,春らしい暖かい天気なので仕方がない。今回は,車での徘徊。


石狩川
写真1 石狩川の生振(おやふる)捷水路
 茨戸川(ばらと・がわ)の部分をショートカットした水路である。川の水の色は,珍しく青々としている。モヤが無ければ遠くに手稲山などの山が見えるのだけれど,今日は全く見えない。春らしいと言えば春らしい景色。


樺戸山地
写真2 浦臼町黄臼内川(きうすない・がわ)の下流から見た樺戸(かばと)山地
 山の高さは1,000m に満たないが,雪を被っているとそれなりに貫禄がある。この山塊の中心は隈根尻山(くまねしり・やま)である。山稜付近は白亜紀の堆積岩類や玄武岩などで,手前の雪が目立たない丘陵は中新世の地層である。さらにその前面に石狩川のつくった後期更新世の広い段丘が発達している。


篠津運河
写真3 篠津運河
 月形町の石狩川頭首工で取水した水を流す水路である。篠津運河水門で篠津川につながって,国道275号新石狩大橋の下流で石狩川に注ぐ。長さは約23km である。


当別の山
写真4 石狩平野はまだ一面の雪の原
 道路はほとんど雪がなく乾いているが,畑は一面雪の原。畑に融雪剤をまいている。遠く右手の山の裾を活断層が通っているとされている。山の裏側は当別ダム。


苫小牧から室蘭・有珠へ2016/03/18 16:20

 3月17日(木),天気は良いけどモヤがかかっている。車で徘徊。


白鳥の群れ
写真1 千歳市長都(おさつ)の白鳥
 雪が溶け始めた田んぼで餌をついばんでいる。この時期,いつも見られる風景である。シベリアへ向かう途中なのだと言う。


ウトナイ湖
写真2 ウトナイ湖
 氷は溶け,青々とした湖面となっていた。南から千歳空港へ降りる飛行機はこの上を飛ぶ。


樽前山
写真3 JR 室蘭本線社台駅付近から見た樽前山
 別々川右岸である。この上流にインクラの滝がある。インクラの滝は支笏溶結凝灰岩の中にできたものである。同じような条件のところに出来ている滝は,社台滝,白老滝がある。


樽前山
写真4 道央自動車道ポロトトンネル上から見た樽前山
 一番左が西山,一番右が東山であろう。気温が高いせいか噴煙はあまり目立たない。手前はゴルフ場。ここが,「樽前山が一番雄大に映る場所」だそうである。ポロト湖の東の道路を上っていくとこの場所に出るが,道路は行き止まりである。


有珠山と昭和新山
写真5 有珠山と昭和新山
 昭和新山は西側が急崖になっていて,東側はやや緩やかな斜面になっている。道道519号滝之町伊達線の伊達市と壮瞥町の境界付近からの景色である。


ホロホロ山と徳舜瞥山
写真6 徳舜瞥山とホロホロ山
 標高1,300m 程の山で,ホロホロ山の丸い山頂と徳舜瞥山の尖った三角の山頂が対照的である。二つの山の間の尾根は,地すべり滑落崖の頭部である。


北海道の小樽から真狩へ2016/03/23 21:47


 2016年3月22日(火)は,朝は冷えたけど暖かな日和となった。小樽方面へ出かけた。


手稲山大規模地すべり
写真1 手稲山の大規模地すべり
 手稲山の東山麓は大規模地すべりで,岩屑なだれ堆積物は JR 函館本線のあたりまで達している。と言うか,函館本線は岩屑なだれ堆積物を避けて付けられたと言って良い。尾根の下のなだらかな斜面に岩屑なだれ堆積物が分布している。


おたる水族館
写真2 おたる水族館のトドの訓練
 おたる水族館のある高島岬の日和山灯台へ行く道からは,水族館の様子が見える。この日はトドがジャンプの練習をしていた。


小樽赤岩
写真3 日和山灯台から見た小樽赤岩
 遠くに黒く見える岩峰群が赤岩で,海岸は断崖絶壁となっているが,反対側はなだらかな斜面である。ここはロッククライミングの場所である。酸性変質帯で金がかなり含まれている。肉眼的には重晶石の自形結晶が見られる。


オタモイ海岸
写真4 オタモイ海岸
 変質帯が集中的に分布している赤岩と異なり,オタモイ海岸はハイアロクラスタイトを主とした火山岩や火砕岩類が分布している。遠くに白く見えるのは余別岳(標高1,298m) か。


羊蹄山
写真5 羊蹄山
 標高1,898m の独立峰で活火山である。 いつ見ても魅力的な山である。この日は,山頂は雲に隠れていた。この左の裾にふきだし湧水がある。左の遠くに尻別岳が見える。


尻別岳
写真6 尻別岳
 こうしてみるとなかなか立派な火山体である。標高は1,107m,手前の平坦地からの高さは700m程である。喜茂別付近の尻別川右岸に分布する喜茂別火砕流の給源火山とされている(中川ほか,2011)。